情報システム工学科の学生、情報処理学会の卒業論文認定を受ける

 情報理工学部情報システム工学科学生の卒業論文2本が、情報処理学会から、「学会推奨卒業論文」の認定を受けた。同学会の認定制度は昨年から始まったが、中京大生の認定は今回が初めてとなる。

 認定を受けたのは、「Webカメラを用いた自由なキー配置でのタッチ入力システム」(加藤慎一朗さん=代表、伊串葉月さん、片田裕貴さん)と、「配信王国―仮想空間におけるストリーミング動画配信―」(上村大輔さん=代表、久野琢也さん、鈴木翔太さん)。ともに、濱川礼准教授の研究室の2010年度卒業生。

 「配信王国」は、情報処理学会の第73回情報処理全国大会(3月2-4日、東京工業大学)の席で、すでに学生奨励賞を受賞しており、ダブル受賞となった。

 卒業論文認定は、同全国大会の座長による採点を元に、大会プログラム委員長が候補者を確定し、理事会の承認を得る手続きを経ている。2010年度に卒業した学生を対象にした今回は、全国で卒業論文53人、修士論文17人が認定された。

 「Webカメラを用いた自由なキー配置でのタッチ入力システム」は、ユーザーが紙に図を描き、その図に様々な動作を割り当てることで、自分好みのユーザーインタフェースに入力をカスタマイズ出来るシステム。2台のWebカメラでユーザーのタッチを検出し、ユーザーが実ゲームを楽しめる程、技術的に高精度に仕上げてある。

 「配信王国~仮想空間におけるストリーミング動画配信~」は、ユーザーが自身の分身であるアバターとして参加するストリーミング動画配信システム。さらに、仮想空間上に複数の動画配信を存在させることにより、ユーザーの存在感やユーザー同士の一体感をより高めることが可能になり将来の動画配信システムの一つの方向性を新しく示した。

2011/05/31

  • 記事を共有