国際英語学科の実践科目『国際ビジネス研修II』
株式投資ゲームを通して企業研究

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(株)東京証券取引所より
ゲストスピーカーが来校

  金融危機やBRICSなどの新興国経済の台頭などで、“国際英語”へのニーズはますます高まってきている。国際英語学部国際英語学科は、この様な世界の情勢変化を受け、国際ビジネス系コンテンツの強化を進めている。2009年度に『海外ビジネス研修』『国際ビジネス研修I』を、それらの後継科目として2010度春学期に『国際ビジネス研修II』を開講した。

 

■『国際ビジネス研修II』を受講して
   『国際ビジネス研修II』は徹底した実践と演習を中心に進められる。学生は毎日、経済新聞を読み、重要記事を切り抜き、ノートに貼り付けて調べる“切り抜きノート”を作成する。その作業を通して、政治経済、企業経営、マーケットの基礎などを学ぶ。そして、週1回の講義で“重要経済ニュース発表”としてその要約を発表する。プレゼンテーション力も鍛えることができる。

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  4月19日、(株)東京証券取引所よりゲストスピーカー2人が来校され、株式の模擬売買ゲームを使用した最初の演習が行われた。株式売買ゲームでは、クラス全体22人が5つのチームに分かれ、チームごとに仮想資本金1000万円が与えられる。そして、東京証券取引所に上場されている全銘柄の株式の中から銘柄を選び投資する。春学期の3ヶ月期間にその資本金をどれだけ大きくできるかを競い合うものである。つまり、学生はこの日から毎日継続して株価をチェックしなければならないのだ。また、単に株を売買するというわけではなく、学科独自のルールが付け加えられている。例えば、株を売買するたびに売買記録と、その売り・買いの理由を説明し記録すること、名古屋・愛知に関連のある銘柄に最低1銘柄投資することなどが定められている。これによって学生は皆、必然的にあらゆる企業情報を調べ、投資した企業に毎日注目するようになってくるのだ。さらに地元の隠れた優良企業を発見し、愛知県や中京地域の底力を再発見する「きっかけ」にもなる。この株式模擬売買ゲームは「株を学ぶ」のではなく、「株で学ぶ」ことが重要なのだ。
  『国際ビジネス研修II』では、株式模擬売買ゲームの他にも、前述の新聞切り抜きノートの課題や、5月9日に予定されている特別講師をお招きしての「経営シミュレーション演習」など、多くのビジネスの実際を学んでいく。課題や予習と復習、グループワークなども多く、決して楽な履修科目ではないため、真剣に自己投資したいと考えている学生のみが受講している。そのため授業内で積極的に質問や発言が飛び交っている。毎週の課題に真剣に取り組む姿勢が要求されており、私たちは助け合いながら一生懸命に取り組んでいる。このようなすばらしい授業を受けることができるのは、境賛三教授(国際英語学科長)や山川慶記さん(特任講師)の尽力があってこそであり、私たち学生はお二人に深く感謝している。

(国際英語学部国際英語学科3年 羽根田 優)

2010/05/07

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