文学部日本文学科の新入生オリエンテーション
文学ゆかりの地「松阪・斎宮歴史博物館」を巡る

  前日の雨を忘れさせるような快晴の下、4月17日、日本文学科新入生オリエンテーションが行われた。毎年行われるこのオリエンテーションだが、狙いの一つとして「文学」に対する理解を深めることがある。部屋の中で黙々と本を読み続けるだけでは得られない、その時代やその土地の雰囲気に触れる絶好の機会がこのオリエンテーションなのだ。

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松阪城跡

  さて今回のオリエンテーションでは、松阪と斎宮歴史博物館を訪れた。松阪では松阪城跡、本居宣長記念館、鈴屋、梶井基次郎文学碑、御城番屋敷など、時代の異なる文学遺跡に触れることができた。また四季折々の花鳥や、時代の面影を残す松阪城跡から見下ろす松阪の町も大変美しい。斎宮歴史博物館では伊勢神宮に仕えた斎王について紹介があり、藤原資房の記した日記『春記』に書かれている後朱雀天皇皇女・良子内親王の群行を再現した映像を見ることで「映像」という、また違う形で学ぶことができた。

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鈴屋

  勿論、ただ見学するだけではなく下準備として、しおりには各先生方のさまざまな視点からの見学地に関する解説があり、それをヒントにして自分の興味関心がどこに向いているのかを再確認できたように思う。今回、行事の関係で4年生ではなく3年生がスタッフとして同行した。自分達が新入生であった2年前とは違うスタッフという立場で参加することで、さまざまな発見と反省があった。

  このオリエンテーションをきっかけに、新1年生はたくさんの「繋がり」を経験できたのではないだろうか。そうした「繋がり」が、今後の大学生活を充実させるものとなるように願っている。

(オリエンテーションスタッフ・文学部日本文学科3年 藤井 里保)



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2010/04/26

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