国際教養学部の2年生11人が中国・上海大学、蘇州大学で留学
1セメスター(1学期間)、語学研修プログラムを受ける

   国際教養学部の2年生89人が2009年8月―2010年1月、中国(上海大、蘇州大)、ドイツ(マールブルク大)、フランス(レンヌ第二大)、スペイン(サラゴサ大)、ロシア(サンクト・ペテルブルグ大)の5カ国に分かれ留学した。演習科目「海外課題研究」による留学で、1セメスター(1学期間)、提携先大学の語学研修プログラムを受けた。
  中国に留学したのは11人。上海大学または蘇州大学で、他国からの留学生とともに中国語を学んだ。


■「中国に留学して」 国際教養学部2年 荒川もえさん

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  「中国と聞いて何を想像しますか」。私は留学へ行く前、友達に環境や食に関してたくさんのマイナスイメージをぶつけられ少し不安だった。しかし中国へ留学して、実際に目で見て自分の足で街を歩いて、人と触れることによって、そのイメージがマイナスにもプラスにもなり、さらにその根底にある文化や価値観の違いを理解することができた。
  現地では日本人の感覚では有り得ないようなことがたくさん起こり、それに適応していかなければならない。たとえばタクシーに乗るとときどき運転手が道を間違える。その間違いを認めているにもかかわらず不当な料金を請求されたことがあった。そこで自分の力で交渉して値段を下げてもらえたとき、自分の語学力の進歩を感じるとともに一つの自信につながった。

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  今回の留学経験を通して、私は語学はツールであると強く感じた。言葉を用いて「人」と話すために言語は必要なのだ。中国での寮生活で私には韓国人のルームメイトがいた。私たちの語学力はお互い決して高くはなかったが、夜遅くまで恋愛の話で盛り上がったり、クラス発表の練習に付き合ったりしてコミュニケーションで困ったことはほとんどなかった。もちろん語学力があればさらに深い話ができ、もっと理解し合えたかもしれない。しかし私の一番の失敗は会話のネタとなる幅広い知識や、自国についての理解が浅かったことにある。彼女は韓国の音楽や芸能情報にとても詳しかったが、私は全然詳しくないため自ら会話の機会を減らしてしまったように思う。
  素晴らしい経験をさせてもらえたことにとても感謝している。留学で感じたもの、得たものをこれからの自分に生かし、さらなる挑戦を続けていきたい。

2010/03/09

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