文学部学生が主体的に活動している9つの研究会
合同発表会で6人が研究成果を披露

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  文学部には研究会があり、希望者が興味のある研究会に所属している。研究会は、上代・中古・中世・近世・近代の文学を扱う研究会と、時事問題・日本語・広告といった言語や表現について学ぶ研究会、教職課程を履修している学生が所属する国語教育に関する研究会があり、活動内容は様々である。自分が選んだ作品について発表し、それについて意見交換を行う研究会もあれば、顧問の先生が講義形式で進めていく研究会もある。そうして様々な方法で学んできたことを発表する「文学部研究会合同発表会」が11月21日、名古屋キャンパスで開催された。

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  今年は4つの研究会から6人が研究発表を行った。会場には文学部教員、学生、卒業生や保護者など70人ほどが集まり真剣に発表を聞いていた。1人30分の研究発表と10分の質疑応答の時間が設けられ、質疑応答が白熱して時間を延長する発表もあった。発表者の黒川沙織さん(日本文学科4年)は「私は人前で話すことが苦手でゼミや研究会以外での発表は初めてだったので、最初は不安でいっぱいでした。とにかく作品を読み、研究会の皆に下発表を聞いてもらい、そこで出た意見を参考に発表原稿を作りました。発表当日は今までやってきたことを信じて、思い切って発表することが出来ました。未熟で改善すべき点も沢山あった発表だったと思いますが、沢山のご意見や感想をいただき、今まで自分では気付かなかった観点を発見できました。それらを卒業論文の執筆に活かせたらと思います。私が無事発表を終えることができたのも、先生や研究会のメンバー、そして合同研究発表会の運営を手伝ってくださった全ての方のおかげだと思います。今回の発表を経験し、自分がいかに周囲の人に助けられているかを実感しました。本当にありがとうございました」と今回の発表会で得たことについて語ってくれた。
  また、合同発表会の企画・運営は各研究会の代表が中心となり行った。普段の学生生活では、このような経験をする場があまりないので、いい経験になったのではないだろうか。以上のことから、発表者はもちろん運営スタッフや参加者にとって、今回の合同発表会はとてもいい学びの場であった。

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(文学部日本文学科3年 垣上 薫)

2009/11/30

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