二宮諒さん(情報科学修士1)の作品《aru》work in progress
アートと遊びと子どもをつなぐメディアプログラム「汗かくメディア賞」を受賞

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 情報科学研究科メディア科学専攻の二宮諒さん(修士1)のメディアアート作品《aru》 work in progressが、愛知県児童総合センター主催「アートと遊びと子どもをつなぐメディアプログラム2009」において「汗かくメディア賞」を受賞した。
  「アートと―」は、子どもを対象としたデジタルメディアにかかわる遊びのプログラムを全国募集したものであり、52点の応募作品の中から4点が同賞に選出された。受賞4作品は9月12-27日に愛知県児童総合センター内で展示され、期間中は子どもたちにより賑わいをみせた。

 

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受賞作品
《aru》 work in progress

● 受賞作品の《aru》 work in progress紹介
  もし目に見えないモノがそこにあるとしたら、私たちはその存在をどうすれば感じることができるのだろうか。そこには見えないことで感じられる新たな側面があるのかもしれない。本作品では実体のないモノの存在を感じさせる為に、影に模したCG(コンピュータグラフィックス)や音を用いて見えない造形物を表現する。スクリーン上に投影される影のCGに触れることで、鑑賞者に仮想の存在を感じてもらう作品である。
  本作品を通して影という格好の遊び道具を再認識し、その遊びを持ち帰ってもらいたいと考えている。

● 「汗かくメディア賞」を受賞して
  会場では子どもたちが喜色満面の笑みを浮かべ、汗だくになるまで《aru》で遊んでくれていた。また、肩車をして《aru》を楽しんでいる親子の姿も見受けられるなど、子どもだけではなく大人の方にも楽しんでいただくことができた。
  《aru》はスクリーンに映った影のCGに鑑賞者自身の影で触れる作品だが、中には持っているタオルを投げて影に触れるなど、独自のルールを決めて遊ぶ子どももおり、私が想像してなかった新しい遊びを見ることができた。
  そういった新たな発見は、作品制作には大切な要素であり、今後もこのように作家と鑑賞者が作品を通してコミュニケーションをとり、互いに刺激しあっていけることを願っている。

(情報科学研究科メディア科学専攻・修士1 二宮 諒)

2009/10/01

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