1年間の交換留学を終えて(体験記)
国際英語学科3年の吉川茉耶さん、永田規代美さん

  2008年度交換留学生10人は、アメリカのISEP(国際的な学生交換留学推進機関)加盟大学で2008年8月から約1年間、それぞれの派遣先大学で、専門的に学びたい分野を中心に履修し、授業を受けた。留学を終えた学生たちは、異文化も学び、そして人間力も高め、2009年5月に帰国した。
  留学を通して学んだこと、感じたことを、吉川茉耶さん(留学先:ニューメキシコ州立大学)、永田規代美さん(留学先:ネブラスカウェズレイヤン大学)に綴ってもらった。

 

2009019_1.jpg
音楽科の先生夫婦、クラスメートと
一緒に写る吉川さん(右から2人目)

◆留学したことで中京大生としての姿勢が変わった
  交換留学生としてアメリカ、ニューメキシコ州で過ごした約9ヶ月間は私の学生生活を大きく変えました。
  新しい環境で今まで勉強のしたことのない分野を学ぶ事はとても刺激的でした。言葉の壁だけでなく、講義で与えられる情報が多いため授業についていくだけでも苦労しました。しかし毎日が新鮮で退屈する暇がないほど充実した日々を送る事が出来ました。
  留学前の学生生活と最も違った点は課題の量です。普段あまり本を読まない私にとって‘分厚い教科書を読む’ ことは大変な作業でした。留学先のニューメキシコ州立大学では一科目が週に2、3回あったので、毎日最低20ページ以上は読み進めていく必要がありました。これに加え、レポートやテスト、プレゼンテーションにグループワークと他の授業からの課題も加わり、平日は図書館の閉まる深夜12時まで寮には帰れませんでした。
  これほど勉強に追われたことは今までにありませんでしたが、それがだんだんと楽しく感じられるようになりました。試験が多い分だけ自分の学力や理解度を知る事ができ、また教科書から発展した疑問にも教授は快く答えてくださいました。良い成績がほしいからではなく、知りたい事や学びたい事があるから課題をこなし講義に参加しているのだ、と気がつく事が出来ました。
  留学したことにより、中京大学生としての私の姿勢も変わり、大学へ進んだ理由を再認識することができました。ハロウィーンや感謝祭などの現地のイベントに参加する機会や、他の学生との交流もあり、勉強だけでなくプライベートでも有意義な時間を過ごす事が出来ました。私の留学は終わってしまいましたが、留学中の苦労から得た事を忘れずに努力を続けていこうと思います。留学できたこと、また私を支えてくださった方々に感謝しています。

(国際英語学部国際英語学科3年 吉川 茉耶)

 

2009019_2.jpg
日本語のチュータリング仲間と一緒に
(前列右から2番目が永田さん)

◆人との交流が貴重な時間
  私が留学している間、楽しかったことの一つに人との交流があります。勉強に追われる毎日でも、友達と話をしたり、ご飯を食べたりするといったシンプルなことがかけがえのないものに思えました。そんな生活の中で、週1回欠かさずに参加していたのが日本語会話テーブルです。この写真は最後に参加した時に撮ったものです。日本に興味のある人が集まって、日本語で会話をしようという時間です。貴重な緑茶をのんで、お菓子をつまんでといったとてもリラックスした時間が流れます。大学自体が小さいというのもあって、いつも集まるのは4,5人でしたが、時には英語を教えてもらったり、一緒に外食に出かけたりして、非常に深い関係を築くことができました。
  また、参加者の一人であるスーザンさん(写真左下)は日本語のマンガを読んでみたいという話をしてくれたのをきっかけに、週に2回、授業前にチュータリングをしました。マンガからは、日本語だけではなく、日本文化も学べる場面がたくさんあり、スーザンさんの日本語に対する興味を尊敬するとともに、私自身も学ぶことがあってとても楽しい時間を送ることができました。
  宿題が山ほどあって、授業を理解するには人より時間がかかって、落ち込むことはたくさんありました。しかし、日本語会話テーブルにいくといつもリラックスすることができましたし、応援してくれる仲間がそこにいたおかげで、その時間が私の留学生活全体を楽しいものにしてくれました。日本語会話テーブルは、私の留学生活の中で一生忘れることのない貴重な時間でした。

(国際英語学部国際英語学科3年 永田 規代美)

2009/10/05

  • 記事を共有