FDセミナー「オンライン授業を対象としたインストラクショナル・デザイン」をオンラインで開催

 中京大学の教育質保証会議・教育推進センター・情報センター共同主催の2020年度第2回FDセミナー「オンライン授業を対象としたインストラクショナル・デザイン」が12月7日、大学院生・非常勤講師を含む教職員を対象にオンラインで実施され、71人が聴講した。

 今回のセミナーは、東京都立大学の松田岳士教授(大学教育センター)を講師に迎え、2020年度春学期に本学の多くの教員がオンライン授業を経験したことを前提に行われた。松田教授は、オンライン(リアルタイム、オンデマンド)型、またはオンライン型と対面型の組合せにおけるインストラクショナル・デザイン(学習の効果を最大化するための授業設計)について確認するとともに、インストラクショナル・デザインの各フェーズ(分析、設計、開発・実施)の概要、ポイントなどを説明し、聴講者は真剣に聞き入っていた。

 また、教員同士で実施方法などの情報交換を行うことを目的に、分析フェーズと開発・実施フェーズでは、事前に与えられた課題に沿って、少人数(2~4人)のグループワークを行った後、各グループの意見を共有した。そのほか、参加者からの要望に応じて、学生のグループワークを活性化する方法や、現状に即したオンライン授業への対応方法、学修デザインの方法についても解説があった。

 説明とグループワークの後には質疑応答の時間が設けられ、口頭およびチャットにより活発な情報交換が行われた。

 セミナー後に行われた参加者アンケートでは、「セミナーに参加してよかったと思いますか」という質問に対し、約9割が「思う」「やや思う」と回答。また「今回の講演で、オンライン授業を対象としたインストラクショナル・デザインについての理解が深まったと思いますか」との質問にも約9割が「思う」「やや思う」と回答をしており、有意義なセミナーとなった。

2020/12/10

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