スポーツ庁の鈴木大地長官、大学スポーツ振興で本学の果たす役割に期待示す   本学豊田キャンパス視察で意見交換

 スポーツ庁の鈴木大地長官が4月14日、中京大学豊田キャンパスのスポーツ施設を視察した。大学関係者と大学スポーツのあり方について意見交換し、「大学スポーツ活性化のため、中京大学はこの地域の中核になってほしい」と語り、文部科学省・スポーツ庁が推進する大学スポーツの振興で、本学が果たす役割に期待を示した。また、施設を見学した際、練習中の選手たちに積極的に声をかけ、激励していた。鈴木長官は昨年6月、名古屋キャンパスで中京大学公開講座の講師を務めており、今回が2回目の来学となる。

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 アイスアリーナで女子選手たちと写真に納まる鈴木長官(中央)

 鈴木長官は意見交換の際、先月公表した「大学スポーツの振興に関する検討会議」最終とりまとめに関して、米国のNCAA(全米大学体育協会)を参考にした日本版NCAA(大学横断的かつ競技横断的統括組織)を創設していくことなどを説明したうえ、「大学スポーツの活性化を図りたい。中京大学はこの地域の中核となってほしい」と本学への期待を率直に述べた。
 また、体育館を例に、「教育施設としてだけでなく、レストランやカフェ、楽しい店を併設して収益をあげ、スポーツ活動に還元できるといい」と、大学スポーツの収益力を向上させる方策を検討していることを説明した。硬式野球では神宮球場が聖地となっているが、試合が集中しすぎる一方、会場が限られている現状から、「ホーム・アンド・アウェー方式にする方法もある」と、大学スポーツの環境整備を柔軟に考えていくとした。
 さらに、米国では大学スポーツが地域に根ざし、地域全体から応援されている先例をあげ、「大学のスポーツ施設を地域に開放しながら、地域を巻き込んだコミュニティーにしていくといい」とし、地域貢献の必要性を強調した。
 大学側は、松尾貴光・企画局長、スポーツ振興部幹部らが、スポーツミュージアム構想の推進、他大学とのスポーツ連携、中高生らへの指導など、本学がスポーツの価値向上に向けて活発な取り組みをしていることを説明し、鈴木長官の理解を得た。

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 池田選手を激励する鈴木長官。左は青戸監督     プールで選手を励ます鈴木長官

 意見交換後、スポーツ施設を見学した鈴木長官は、練習していた選手たちに気軽に声をかけ、激励していた。陸上競技場では、旧知の青戸慎司・陸上競技部監督と話した後、練習していた義足のランナー、池田樹生選手(スポーツ科学部3年)には「義足で走るのは慣れてきましたか」などと話し、「2020年東京パラリンピックに向けて頑張ってほしい」と励ました。水泳場では前日の日本選手権に出場した女子選手が練習を終え挨拶。1988年ソウル五輪100㍍背泳ぎ金メダリストの鈴木長官から激励されて感激していた。
 また、アイスアリーナでは、村上佳菜子選手(2016年度スポーツ科学部卒)らフィギュアスケートの女子選手が励ましを受け、一緒に写真に納まっていた。アイスアリーナ前では、山田満知子コーチにばったり出会い、「引き続き選手たちの指導をよろしく」と話していた。

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  アイスアリーナでは村上選手に声をかけた       山田コーチともしばし歓談






 












2017/04/14

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