堀島行真選手(スポーツ科学部1年)、世界選手権モーグル・デュアルモーグル2冠達成 日本男子で史上初の快挙

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    堀島選手

  リースタイルスキー・モーグル男子の堀島行真選手(スポーツ科学部1年、岐阜第一)が、スペイン・シエラネバダで3月8日開幕したフリースタイルスキー世界選手権大会で、初優勝した。翌9日のデュアルモーグルでも金メダルを獲得して2冠を達成。日本男子の世界選手権優勝は史上初という快挙となった。同大会は、2018年平昌冬季オリンピックの代表選考を兼ねており、堀島選手が平昌五輪代表に選ばれる可能性が高まった。

 8日のモーグルでは、予選をトップで通過した堀島選手は18人による決勝1回目でも果敢に攻め、難度の高いエアーを決めて2位につけた。そして上位6人で争う決勝2回目。スタートから他の選手を寄せ付けないスピードで瘤をクリアし、高難度のエアーも見事に着地を決めた。ほぼノーミスの88.54点は、予選の91.08には及ばなかったものの、スピードでも最速の21秒51をマークするなど、ひと際光る滑りを見せた。
 デュアルモーグル(非五輪種目)は2選手が並走して勝ち抜けを競う。9日の試合で堀島選手は卓越した勝負強さを見せ、トーナメントを順調に勝ち上がり、前日に続いて再び世界王者となった。

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 堀島選手は、2月下旬の第8回冬季アジア大会(札幌市)では、デュアルモーグルとモーグルで優勝する2冠を達成しており、その勢いをそのまま世界選手権でも発揮した。アジア大会前に行われたワールドカップ(W杯)では、第8戦で6位に入賞するなど活躍し、世界選手権代表に選ばれていた。

 昨季の高校生時代にワールドカップデビューした堀島選手は、その初戦のデュアルモーグル3位入賞するなど活躍し、国際スキー連盟の「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。

 今季もW杯の男子日本代表(5人)に選ばれ、開幕前の中京大学スポーツのインタビューでは、「オリンピックこそが一番の目標」と平昌五輪をにらみ、「夏のトレーニングもしっかりと積んできました。今季は世界選手権もあり、上位を狙いたい」と話していたが、その世界選手権で見事に頂点に立った。

2017/03/10

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