中京大と台湾・台北市立大学、学術交流協定を締結 台湾の大学との協定は国立嘉義大学に続き2校目

 中京大学と台北市立大学(台湾・台北市)は9月22日、学術交流協定を締結した。台湾の大学との協定は昨年の国立嘉義大学に続き2校目。調印式は同日、台北市立大学天母キャンパスで行われ、安村仁志・中京大学学長と戴遐齡・台北市立大学学長が協定書に調印した。

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左から安村中京大学学長、戴台北市立大学学長、本学元体育学部教授陳全壽先生

 

 協定の期間は5年。学術的な共同研究やスポーツ等文化交流に加え、双方の大学からの留学生募集に向けて、両大学に現地事務所を設置することにも基本合意した。台北市立大学には中京大学台北オフィス(仮称)が今後設定される予定で、中京大学への体育学部に留学経験もある黄文成副学長室の隣のスペースが中京大学関係者に紹介された。

 安村学長は一昨年60年を迎えた中京大学の歴史を建学の精神などから紹介し、現在は11学部、2つのキャンパスとなったことを説明したうえ、「この協定締結がゴールではなく、スタートである」と強調。台湾の製糖業発展に寄与した、自身の縁戚でもある新渡戸稲造博士の「太平洋の橋になりたい」という言葉を引用し、「私も『両国の橋になりたい』と願っている」と協定の意義と将来展望について話した。

 戴学長からは、台北市立大学の概要が紹介され、7700人の学生と博愛と天母に2つのキャンパス、5つの学部、500人の教職員がいると説明された。「中京大学の留学経験者が複数名在籍し、可能性はたくさんある。今後の研究・教育交流促進を期待している。中京大学は、この夏のリオデジャネイロ五輪に多くの学生・卒業生が参加しているスポーツも強い大学たと伺った。2018年には、台北でユニバーシアードの大会が開催される予定で、台北市立大学はバスケットとサッカーの試合会場になっている。是非、こうした分野での交流も実現させたい」と期待を述べた。

 台北市立大学は、121年の歴史を持つ台北市立教育大学と台北市立体育学院が合併してできた大学。戴学長は、日本のスポーツ庁長官にあたる中華民国行政院体育委員会主任委員を歴任した経験を持ち、二代前の主任委員には、多忙の中、今回の調印式にも駆けつけてくださった本学元体育学部教授の陳全壽先生がつかれている。

 

 台北市立大学との協定書調印式の翌日、安村学長一行は台湾の文部科学省に相当する行政院教育部を訪問。陳立穎・国際及両岸教育司科長、黄冠超・同司教育副参事らに昨年の国立嘉義大学との調印に続き、台湾の大学としては2つ目となる台北市立大学との協定を締結したことを報告した。

 黄副参事からは「今後ますますの中京大学と台湾の大学との間で、学術交流・学生交流が進むことを期待します」との言葉を頂いた。

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(左から)松尾貴光局長、安村学長、黄副参事、陳国際科長


 

2016/09/27

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