橋本教授がCOI-STREAM「感性とデジタル製造を直結し、生活者の創造性を拡張するファブ地域社会創造拠点」プロジェクトの成果をJSTフェア2016に出展 

 工学部の橋本学教授が、JST(国立研究開発法人 科学技術振興機構)の「センター・オブ・イノベーションプログラム(COI)」における「感性とデジタル製造を直結し、生活者の創造性を拡張するファブ地域社会創造拠点」プロジェクト(プロジェクトリーダー 松原 健二氏 (株)ロングフェロー代表取締役、研究リーダー 村井純・慶應義塾大学教授)の一員として、関西学院大学の長田典子教授らとともに8月25日、26日に東京ビッグサイトで開催されたJSTフェア2016に研究成果を出展した。

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JSTフェア(東京ビッグサイト)


 COIプログラムは、未来の産業創造を目指し、全国18カ所に設置されたイノベーション拠点を中心に、JSTが、チャレンジングでハイリスクな最長9年間の研究開発を支援する仕組み。

 橋本教授は、関西学院大学で感性工学を研究する長田典子教授が率いる「ヒューマンデザイン」グループのメンバーとして、2013年度より同プロジェクトに参画。橋本研究室の強みである人工知能技術、とりわけ知的センシング技術をフル活用し、コンピュータに人間と同様の感性を持たせるための研究や、満足度・興味度合いといった人間の内面・感情を読み取るための一連の研究をおこなっている。

 【デモ動画】

 ・ユーザの感性を反映した商品設計支援システム(試作)

 ・満足度推定のための注目度・笑顔度センシングシステム

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橋本研究室が開発した笑顔度・注目度センシングシステム


 橋本教授は「COIプログラムは、わが国の未来の新産業創出を目指したプロジェクトです。新しい生産形態としてのパーソナルファブリケーション(個人による製造)の実現のためには、満足度合いなど、製造物に対する人間の感性を読み取ったり、人間の感性を製造物に反映させるための工学的な仕組みが必要です。長田研究室が保有する感性工学に関する高度な研究成果と、当研究室が得意とする人工知能技術(3次元計測、表情認識、視線計測技術等)のコラボレーションにより、ユーザが物体に対して抱く感性を再現したり、指標化することに成功しました。当研究室では、3人の学生が同プロジェクトに関わってくれており、卒業研究・修士研究の一環として高度な技術開発をおこなっています」と語った。

2016/09/13

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