中京大学法学部が一般社団法人生命保険協会と寄附講座に係る覚書を締結
愛知県では初めて 2017年度春学期に「生命保険概論」の名称で

 中京大学法学部と一般社団法人生命保険協会が7月28日、寄附講座に係る覚書を締結した。2017年度春学期から同協会が講師を派遣し、法学部で「生命保険概論」の名称で講座を開講する。

 同協会の寄附講座開講は、愛知県内では本学が初めて。

 同協会は今までも保険教育の推進として中学校の家庭科や高校の公民などでも取り上げてもらうように働きかけていたが、2015年から大学にも寄附講座として活動を行っており、沖縄・鹿児島・宮崎・大分・徳島・東京の各都県で実施している。本学は7例目となる。

20160728寄付億座-1a.jpg

=左から森事務局長、瀬戸事務局長、杉島学部長、土岐教授


 締結式に出席した法学部の杉島由美子学部長は「実務者からの報告は重要。学生の関心も高まると思う。実学と学問の両方が必要だと考えている」と語った。

 同協会の森和茂事務局長は「若年層の生命保険への加入の機会が減っている。長生きすることはいいことだが、リスクもある。老後の生活を試算するため生命保険の必要性を若い人にも知ってもらいたい。今後も各都道府県に1大学ずつを目安に各大学のニーズに合わせ、実学中心の寄附講座を展開していきたい」と語った。

 法学部の土岐教授は「生命保険は訴訟そのものは少ない。ADR機関(裁判外紛争解決機関)での解決も多い。その一方で法学部の卒業生の進路として金融機関や生命保険会社も増えている。学生にも業界・消費者の両方からの基礎知識を持ってほしい」と期待を寄せた。

2016/07/28

  • 記事を共有