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鈴木大地スポーツ庁長官が公開講座で講演 スポーツ史料も展示

 中京大学公開講座の健康・余暇・スポーツシリーズ第29回講座が6月9日、名古屋キャンパス清明ホールで開かれた。講師にソウル・オリンピック競泳の金メダリストで初代スポーツ庁長官の鈴木大地氏を迎え、受講者の出足も早く、約500席の会場はほぼ満員(475人)の盛況で熱気に包まれた。

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  講演する鈴木長官   聴講者でほぼ満杯になった清明ホール

 テーマは、「スポーツの価値を高めるために~新たなスポーツ行政のカタチ~」で、北川薫・梅村学園・中京大学スポーツ将来構想会議議長が「バサロ背泳の鈴木長官です」と紹介し、和んだ雰囲気の中で鈴木長官の講演が始まった。
 昨年10月に設置の新しい省庁の初代長官らしく、「これまでは省庁をまたがってスポーツ行政も行われることが多かったが、それを一つにまとめた」と話し、映像を指し示しながら具体的にわかりやすく説明していった。スポーツの役割として、「健康増進」「国際競技力の向上」「国際的地位の向上」「地域・経済活性化」「子供のスポーツ機会の充実」をあげ、例えば障害者スポーツは以前は福祉の部門としてとらえられていたが、普及と振興も厚労省からスポーツ庁の仕事となり、きちっとスポーツとしてとらえられるようになったという。また、スポーツの実施率を高め、医療費の抑制につなげることや効果ある健康寿命の延伸のためには長時間労働や休日出勤などを少なくする「健康経営」の重要さも訴えた。
 一方で、競技者出身らしく、オリンピックの獲得メダル数にも言及しながら、「日本は不正をしてまで勝とうとする選手は少ない。アンチドーピングの推進に向けて日本のモデルを世界に輸出したい」と胸を張った。
 また、大学スポーツについては、学生アスリートが社会に出ても役に立つ人材に育つようにデュアルキャリア支援を掲げ、全米大学体育協会(NCAA)を例に挙げて収益力の向上と地域貢献の重要性を強調した。

 講演の後は、髙橋繁浩・スポーツ科学部長との質疑応答が行われた。ロサンゼルス、ソウルと、オリンピック2大会で代表としてともに戦った間柄だけに、スムーズなやり取りが会場を楽しませた。橋学部長が「施策の実行などに対する苦労」を訪ねたの対し、鈴木長官は「民間から突然、国家公務員になりましたが、いろいろな省庁から来た職員の人たちの協力を得ながらやっています」と話し、「これまでスポーツで儲けようという発想はみじんもなかったが、これからはさまざまな面についてさまざまな分野の人が一体化して前に進めて行ける」などと新たなスポーツ像を語った。新鮮なスポーツの話題がわかりやすく述べられ、講座の1時間半はあっという間に過ぎた。最後は受講者の大きな拍手に会場が包まれた。

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 中山名誉教授のブレザーを見る鈴木長官(中央)   講演後、展示を見る講演会聴講者ら

 鈴木スポーツ庁長官の公開講座にちなみ、「中京大学スポーツ・ミュージアム構想」の第1回プレ・オープン展示が9日、図書館・学術棟1階で行われた。1964年東京五輪のポスターなどオリンピック関連の史料を中心にした展示内容となっており、鈴木長官をはじめ、公開講座聴講者、学生らが熱心に見学した。
 プレ・オープン展示は、スポーツ・ミュージアム構想に向けて史料の研究、収集、整理などを進めている來田享子・スポーツ科学部教授、亀井哲也・現代社会学部教授が企画、設営した。
 展示されたのは、世界各国で使用されたオリンピック教育のテキスト、1964年東京五輪の際のオリンピック教育で使われた教育雑誌、オリンピック・ムーブメントを支援する飲料メーカーの記念缶など貴重な史料。中京大学関係では、体操競技の中山彰規名誉教授が五輪メキシコシティ大会で着用した赤色ブレザー、梅村すみ子先生が1930年の女子五輪プラハ大会に出場した時の参加メダルなども紹介された。鈴木長官は講演前に見学し、貴重な史料の数々に「素晴らしい」と感激していた。

 

(2016/06/09)

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