体操の寺本明日香選手、リオ五輪代表候補 NHK杯優勝で女子トップ

寺本明日香4月撮影.jpg 体操競技部の寺本明日香選手(スポーツ科学部3年、レジックスポーツ)=写真左=は、リオ五輪代表選考を兼ねた第55回NHK杯(5月4日 東京・国立代々木体育館)の個人総合で1位となり、3年ぶり2度目の優勝を飾った。
 4月の全日本選手権個人総合の得点と合わせた総合計は、寺本選手が115.050点のトップとなり、2位、3位選手とともに「リオ五輪代表候補」に決まった。

 体操女子の五輪代表は、6月の全日本種目別選手権の結果も含め「代表候補」として7人選ばれる。その後の試技会などで最終的に代表5人に絞り込まれるが、寺本選手は中心選手として選ばれる可能性が濃厚となっている。
 寺本選手は、名経大市邨高校時代に2012年ロンドン五輪に出場しており、2大会連続の出場を目指している。大会本番では個人総合での上位進出とともに、団体戦ではチームのリーダー役が期待されている。

 NHK杯では、最初の種目の跳馬で大技を成功させ、15.300点の最高得点を出した。全日本では4種目計57.300点の2位だったが、跳馬を終えた時点で、合計得点でトップに立った。続く段違い平行棒、平均台、床運動でもノーミスの演技を見せ、2位以下を引き離していった。
 平均台ではF難度の「後方伸身宙返り3回ひねり下り」を成功させ、床運動でも難度の高い連続技を決めた。五輪本番で海外選手との勝負を見据え、高難度の技に挑戦した内容となっていた。結局、NHK杯の合計得点は57.750点となり、全日本選手権の57.300点を上回った。2大会合計は115.050点となり、2位の村上茉愛選手(日体大)に1.750点の差をつけた。

また、湯元さくら選手(スポーツ科1、武豊)、松村泰葉選手(スポーツ科2、東海学園)も健闘し、2大会合計得点は湯元選手が102.200点の21位、松村選手が101.500点の23位となった。湯元選手は得意の平均台で大きなミスがなく、13.700点となり、出場24選手中4位の出来だった。6月の全日本種目別選手権で代表入りに挑戦する。 

 

 

2016/05/06

  • 記事を共有