総合政策学部市島ゼミ生が小学生に向けた「選挙出前トーク」
豊田市選挙管理委員会に企画を発表、豊田市との包括協定の一環

  市島宗典・総合政策学部准教授のゼミで学ぶ2、3年生が8月4日、豊田市選挙管理委員会が小学生に選挙の大切さを教えている「選挙出前トーク」について、ゼミ生の企画を提案した。中京大学は豊田市と包括協定を結んでおり、その一環。提案発表会は豊田市役所で行われ、豊田市と愛知県の選挙管理委員会の10人に、ゼミ生が考案の「出前授業」を2案披露した。

  千村小夏さん(2年)は、アメリカの小学校で実際に実施されている「Yes!No!多数決」を参考に授業を企画した。「夏休み」や「宿題」が好きか嫌いかを投票するゲームで、「投票のワナ」をキーワードに、どんな「夏休み」なのか、情報を確認することなく投票することの怖さを学んでもらうもの。その後、校長先生の立候補者が掲げる学校目標を見て、実際の投票を行った。
 
審査した選管委員・事務局からは「とても良いキーワードで、小学生の心に残ると思う」「伝言ゲームと投票の関連性が示せたらもっと良かった」などの意見があった。

 
富田慶さん(3年)は、公職選挙法で認められている選挙公報やポスター、政見放送を制作し、発表した。「祭りや車を題材にした、とても身近な公約が良かった」「全ての選挙で公報や放送がある訳ではないので、工夫が必要」などと講評され、富田さんは「選挙の現場を知っているからこそ、選挙について知ってもらいたいという思いやこだわりの詰まった深い意見をもらえた。これからのゼミ活動に生かしていきたい」と意欲を見せていた。

 
豊田市選挙管理委員会は、未来の有権者である小学生に選挙の重要性を知ってもらうため、2005年度から小学6年生向けに「選挙出前トーク」を行っており、今回のゼミ生の提案を受けて、9月から実施する予定。川上博委員長は「18歳への選挙年齢引き下げを受け、学校現場と連携を取りながら、新しい企画を取り入れたい。学生たちの授業による成果を期待している」と話している。

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小学生向けの授業を発表するゼミ生


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市島ゼミ生が作成した政見放送


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発表の後に意見交換する選管委員・事務局とゼミ生

 

2015/08/05

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