陸上競技部 西日本インカレで男女とも総合優勝 アベック優勝は3年連続

  陸上競技の秩父宮賜杯第68回西日本対校選手権大会が6月5~7日、岐阜市の岐阜メモリアルセンター長良川競技場で開かれ、中京大は男女ともに総合優勝に輝いた。男子は4年連続50回目、女子は3年連続40回目の優勝となった。

  中京大は男女とも3日間を通じて優勝者、入賞者が続き、トラックとフィールドでまんべんなくポイントを重ねた。青戸慎司監督は「就職活動や教育実習などがある中で、4年生がよく頑張ってくれた。日本学生個人選手権や日本選手権を控え、調整も難しいが、この大会は日本インカレに向けての前哨戦でもあるので負けられない。きちっと勝てて良かった」と選手たちを称えた。

男女 優勝を喜ぶ選手1304.jpg        総合優勝を果たした陸上競技部の男女チーム


 中京大は初日、女子長距離のエース荘司麻衣選手(スポーツ科4、岡崎学園)が1500㍍で雨の中のレースを制し、トラックでチーム最初の優勝者となった。女子1万㍍競歩で1年生の園田世玲奈選手(スポーツ科、草津東)が2位に入賞した。
 フィールドでは、男子ハンマー投げで墨訓熙選手(スポーツ科4、起工)が64㍍82で、男子砲丸投げでは新人の石山歩選手(スポーツ科1、花園)が最後6投目に16㍍40を投げて優勝、ともに来年の日本選手権の標準記録を突破した。さらに、円盤投げでは湯上剛輝選手(スポーツ科4、守山)が47㍍86で2位、川尻涼介選手(スポーツ科2、滋賀学園)が47m44で3位に入った。石山選手は「自己ベストで優勝できて良かったです」と振り返った。

 第2日には男子主将の寺田健人選手(スポーツ科4、栄徳)が100㍍10秒32(追い風参考)で優勝、400㍍リレーでも二走を務め、39秒41の大会記録で優勝するなどチームをけん引した。寺田選手は100㍍ではいいスタートからレースを支配したものの、「中間で少し力んでしまった」と悔やんだ通り、やや最後の伸びを欠いた。今月末には新潟での日本選手権を控えており、「まず決勝に残ってそこからチャレンジしたい」と前を向いた。平田克己選手(スポーツ科3、宮崎工)が10秒46で3位に入った。
 また、男子400㍍で中川滋貴選手(スポーツ科2、豊川)が47秒81で優勝、「昨年、調子が良くなかったで、冬場に頑張った。きょうは最初から行こうと思ってその通りのレースができました」と笑顔を見せた。女子400㍍でも名倉彩夏選手(スポーツ科3、浜松市立)が55秒87で制し、「昨年不調だったので今年は勝つことを目標に段階を踏んできました。日本インカレでも決勝に残り、上位を狙いたい」と目標を掲げた。
 フィールドでは、石山選手が初日の砲丸投げに続いてやり投げで優勝した。記録は2投目に投げた72㍍62で、他選手を寄せ付けなかった。
 中京大のお家芸ともいえる棒高跳びは女子が行われ、間宮里菜選手(スポーツ科3、県岐阜商)が3㍍80を跳んで優勝、斉藤希望花選手(大学院体育学研究科1)が3㍍60で3位に入った。間宮選手は「自分の跳躍までずいぶん待ったが、(競技中は)すごく楽しい時間を
過ごせました。日本選手権で自己記録(3㍍80)を出したい」と話した。
 また、男子三段跳びで4番目の記録で決勝に進出した中山昂平選手(スポーツ科3、上田東)が5回目に追い風にも恵まれたが、40㌢余り記録を伸ばし、15㍍69で2位に入った。

女子800優勝竹内主将ゴール_0829.jpgのサムネール画像                女子800㍍決勝 竹内選手のゴール前の力走

 そして最終日。個人競技であっても総合得点でチームの優勝を競う大会だけに、決勝種目が目白押しのこの日は、バックスタンドの応援席では熱のこもった応援が展開された。

女子800優勝竹内選手顔 0850.jpg 女子主将の竹内麻里子選手(スポーツ科4、中京大中京)=写真左=は、専門の800㍍のほか、400㍍と1600㍍リレーの3種目に出場。初日と第2日で計6レースを走り、この日は800㍍決勝と1600㍍リレーを走った。得意の800㍍は終始先頭を守って2分10秒94で優勝、1600㍍リレーでも二走としてバトンをつなぎ、5位入賞と
健闘した。
 竹内選手は800㍍について「1位という結果にホッとしました。日本インカレでも優勝できるように頑張りたい」と安堵の表情を浮かべながらも「タイムについてはまだまだだし、3日間通してベストのコンディションでこなすのも大変だった」と振り返った。

棒高跳び462 5㍍30クリア_0200.jpg            棒高跳びで5㍍30をクリアした榎選手

男子棒高跳び榎選手鈴木選手表彰台_0255.jpg  また、男子棒高跳び勢は榎将太選手(スポーツ科4、岡崎城西)が5㍍30で優勝、鈴木康太選手(スポーツ科2、岡崎城西)が5㍍20で続き、小木曽優作選手(スポーツ科3、中京大中京)も4位と得点争いに大きく貢献した。
  榎選手=写真右=は「久しぶりに自己ベストに届いてうれしいのと5㍍40を跳べなかったのが悔しいのと半々です」と複雑な心境を表現し、鈴木選手=写真左=は「調子が良かっただけに…」と悔しがった。
 

 

2位丹羽3位平田_1111.jpg  このほか、男子200㍍で丹羽勇揮選手(スポーツ科3、春日井南)が21秒28で2位に、平田選手が21秒48で100㍍に続いて3位に入賞した。
  丹羽選手=写真左=は「自分の走りができて良かった。次もかんばります」とホッとした様子。これに対し、平田選手=写真右=は「丹羽(選手)に負けたので悔しい」とライバル心をのぞかせた。男子110㍍障害で3位に入った清水陽平選手(スポーツ科4、中京大中京)は「優勝を狙っていたのに」と残念がった。

 さらに女子円盤投げで山本実果選手(スポーツ科3、郡山)選手が3投目に44メートル72を投げ、2位に入賞した。
 

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 大会最終日の6月7日は、中京大学スポーツの学生スタッフ8人が取材に参加し、ペンとカメラを手に競技場内を駆け巡りました。参加した
学生スタッフは次のみなさんです。池尾和哉(現社3)、佐藤真由(現社2)、広橋里穂子(文2)、林美祈(文2)、出村友紀子(総政2)、松岡采那(総政2)、宮北彩野(文1)、足立佳南子(文1)

 

 
 

2015/06/08

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