総合政策学部生が豊田市の太田市長の特別講義を受講
「社会人基礎力講座」に55人

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総合学部生の前で講義をする太田市長(中央)

 

 豊田市の太田稔彦市長が5月14日、総合政策学部の「社会人基礎力講座」(第6回)で特別講師として講義を行い、2-4年生55人が受講した。本学が豊田市と締結している包括協定に基づく。太田市長は「ミライのフツーをめざそう!」をテーマに、豊田市の取り組みや社会人にとって大切なことなどを伝えた。

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 市職員から市長となって働く経験から、太田市長は「どの職場でも自分がやれること、期待されていることがある」と力強く話し、「仕事で大事なのは人を巻き込む力だが、巻き込まれる力も大切。今のうちから色んなパイプをつないで」と呼びかけた。

 豊田市出身の吉田真莉奈さん(3年)は「近所付き合いなどが縮小傾向にあるが、市長の話を聞いて、市内でも積極的に地域活動に参加していきたいと感じた。学生として、人のつながりを大切にして、色んな体験をしていきたい」と話している。

 「社会人基礎力講座」は総合政策学部の実践科目で、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの力を養う。同講座には、学んできた政策の理論をもとに、実際に政策立案を実践する公共編と、実社会での経験豊かな講師から学び、チームで課題解決に取組むビジネス編がある。首長としての太田市長の話をビジネス編の学生にも参考にしてほしいと、2講座合同で実施された。

 豊田市との包括協定は、教員や学生などの人材や大学施設を積極的に提供することで、地域の活性化に貢献することを目的として2013年に結ばれた。これまでにも市民向けのスポーツ教室や講座、学生による政策提案などを実施。2015年3月には総合政策学部の桑原プロジェクト研究(ゼミ)が提案した「災害に強いまち豊田~地域で育む防災力~」の事業化が決まり、本学と豊田市が連携協力の覚書を交わした。

2015/05/21

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