総合政策学部・宮川プロジェクト研究の産学連携プロジェク
Kitamura Japanとの開発商品「携帯枕」がグッドデザイン賞
素材、形状も優れた携帯枕 |
総合政策学部・宮川プロジェクト研究(ゼミ、担当:宮川正裕教授)の4年生グループと寝具製造の老舗企業Kitamura Japanが、2012年1月まで取組んできた産学連携プロジェクトで開発した新商品の携帯枕「ジムナスト・ミニ」が、2012年度の日本グッドデザイン賞を受賞した。
中京大学生のアイデアと、キタムラ社が長年培ってきた技術を融合させ、「長時間のバスや電車での移動中に安眠できる」携帯枕の機能性とデザイン性が評価された。「社会・文化的な価値を創造している」等の審査基準に適った商品でもある。受賞のキーポイントは「1年間、学生とキタムラ社が密になって仮説立てから試作造り、WEB製作、販売まで一貫して共同して開発した」点である。
プロジェクトに参加したゼミ生は「収納性や形状など試行錯誤の繰り返しだった。諦めず、時にはマネジメント理論に立ち返り、チームで取り組んだことが無駄ではなかった」「消費者の目線、取り組む姿勢など、学生と社会人の差をはっきりと感じることができ、大きな収穫となった」などの感想を語った。
宮川教授と4年ゼミ生、Kitamura Japanの北村社長(本学体育学部卒)は、11月22日に東京のビッグサイトで開かれる授賞式に出席する。
プロジェクトの学生たち(前列右は宮川教授) |
【携帯枕の概要】
安眠を持ち運ぶというコンセプトで開発。長時間の移動(バス、電車、飛行機)において、腰部や頸部を安定的に支えることができる。特に熱のこもりやすい身体の部分に密着して使われるため、通気性に優れている。汚れればカバーと本体を取り外し、いずれも丸洗いできる。底面に強力な滑り止め機能を持たせることで、常に同じ部位にフィットし、動かずサポートし続ける。気軽に持ち運べるよう携帯性にも優れている。
【審査委員の評価】
深夜バス、LCC(飛行機)といった低コストでの移動が可能な現代にあって、ニーズが増えそうな枕である。形状もさることながら、裏面の滑り止めが使用者にとって使い勝手が良いデザインになっている。形状もお豆のような自然な曲線を採用し好感が持てる。