中京大学心理学部では、「基礎心理学」「応用心理学」「臨床心理学」「発達心理学」の4領域をカバーし、心理学全般を網羅する教育・研究体制を整えております
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大学院研究科

研究科長挨拶

心理学研究科長・心理学部教授 向井 希宏 教授

中京大学心理学研究科のホームページにお越しくださって、有難うございます。
本研究科では現代心理学の主要な領域を専門とする16名の専任教員によって研究・教育が進められています。その詳細は以下のページでご覧いただくとし、まずはご挨拶がわりに本研究科の概要をご紹介しましょう。
心理学研究科長・心理学部教授 向井希宏教授
心理学研究科の発足
 本学では1966年に文学部心理学科、1971年に大学院文学研究科心理学専攻修士課程、1978年に同博士課程が設置され、多くの人材を学界・社会に送り出してきました。その成果を踏まえ、時代の要請に応えるべく2000年に心理学部、2002年度に心理学研究科が転換、改組によって発足しました。本研究科は、心理学部と一体化した組織運営をめざし、カリキュラムの多様化により、次代を担う研究者の養成だけでなく、専門実務従事者の養成にも力を注いでいます。


心理学の現状と課題
 19世紀後半に誕生した心理学は、20世紀を通じて顕著な発展を遂げました。しかし、その間に多くの領域に分化し、その結果、この学問分野の全体像が見えにくくなり、領域相互の関連がともすれば稀薄になりがちな傾向にあります。
 他方、個人や社会が抱える現実問題のほとんどは、複合的要因によって引き起こされています。「いじめ」の防止にしても「環境」の保全にしても、それらは心理学が単独で取り組むにはあまりに大きな問題であり、ましてや心理学のうち特定領域だけで太刀打ちしようとしてもとうてい解決できるはずがありません。
 他分野との連携によって心理学がその責務を果たすためには、なによりもまず多岐にわたる領域相互の協力を強化することが急務です。心理学を学ぼうとする皆さんには、ぜひともそのことを心に刻んでおいていただきたいと思います。


本研究科の編成
 本研究科は、実験・応用心理学と臨床・発達心理学2専攻で構成されています。そのうち、実験・応用心理学専攻では、知覚・記憶・学習・行動・動機づけなどの心理過程の解明をめざす基礎研究と、それらの成果を踏まえての、事故防止・災害対策・技能習熟などの実際的問題の解決に欠かせない心理技術の高度化の試みとが行われています。また、臨床・発達心理学専攻では、人格形成・家族関係などに関する理論や実証研究と、それらの成果を踏まえての事例を中心とした心理診断と治療(適応支援)が進められています。
 本研究科は、前項で述べた心理学の現状と課題に照らし、心理学諸領域を縦横に関連づけてトータルな人間理解を可能にするよう配慮した組織です。


研究科カリキュラムの特色
 授業は、「研究科共通」、「専攻共通」、「領域固有」の3種の科目群で編成されています。博士前期(修士)課程では、研究科共通科目として、「心理学論」や「心理学研究法」など領域横断的な問題や方法を扱うもの、専攻共通科目として、「認知心理学特論」・「人間環境系特論」(実験・応用心理学専攻)、「人格心理学特論」・「発達心理学特論」(臨床・発達心理学専攻)など近接領域相互の関係づけを緊密にするのに役立つよう配置されたもの、領域固有科目として、「演習」や「研究」(修士課題研究指導)など各領域に特化した内容のものが含まれ、それらをバランスよく履修することが求められています。博士後期課程では、領域固有科目が中心の授業編成となりますが、その中でも「心理学論・学史演習」や「成果公表法演習」など研究科共通科目も設けられています。
 このカリキュラムは、本研究科の掲げる"ジェネラリスト・マインドを具えたスペシャリスト"の養成という教育目標を反映したものです。なかでも研究科共通科目は、入学者の学修歴が多様化している現状に即し、大学院における"共通教育"の強化が必要だという判断にもとづいたもので、本研究科教育の特色の一つとなっています。


研究科長として一言
 大学院は、かつては研究者養成の機関と考えられていました。しかし、近年は職能教育課程として大学院の拡充が進み、それにともなって資格取得をめざす大学院志願者が増えてきました。また、入学者の学修歴(出身学部)も多様化しています。この傾向は心理学分野においても顕著になってきました。そのこと自体は、心理学の社会的認知を示すものであり、否定すべきことではないと思います。しかし、この傾向には一つの気懸かりな点があります。それは、自分の能力や適性を点検・評価することなしに、世の風潮に流されたり、周囲に影響され資格を求めて進路を決めたりする人が少なくない、ということです。当然のことながら、「何々をしたい」ということと、「何々ができる」ということはまったく別の問題です。社会に出て専門的職務に従事しようとすれば、それにふさわしい資質が求められるのは当然でしょう。資格は、学修の成果としてそのような資質が具わっていると認定されてはじめて与えられるものであり、大学院を出れば得られるなどと考えているとすれば大きな間違いです。大学院における学修には、明確な問題意識、専門教育を受けるに適した高度の学識や問題処理能力、そして高い意欲が欠かせません。そのような資質の持ち主が本研究科に参加してくださるよう待望しています。
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