2016.7/6

学術講演会を開催しました。

国際英語キャリア専攻では、様々な分野の第一線でご活躍の方々をお招きして講演会を開催しています。今回は田中智之(名古屋大学教授)先生をお招きしました。コーディネーターを務められた松元先生からの報告です。

国際英語学部国際英語キャリア専攻/学術講演会

「英語の仕組みを探る」

名古屋大学教授 田中 智之氏

 7月6日10時45分より名古屋キャンパス2号館241教室において、名古屋大学教授の田中智之氏を講師にお招きし、「英語の仕組みを探る」というテーマで2016年度国際英語学部国際英語キャリア専攻主催の講演会を開催した。講演では言語学・英語学とはどのような学問であるかという基本的なテーマに始まり、詳細な言語事実の分析方法の紹介へと広がっていった。その中でまず取り上げられたのはThereを用いた存在構文である。存在構文に現れるbe動詞の形(is/are)は、後続する名詞句の数により決定されると一般的には言われているが、実際は必ずしもそうではない。これに対し、コーパス調査を用いた分析を紹介し、there構文に現れるbe動詞の決定には文解析(parsing)が大きく関わっていることを示した。また、情報構造に基づく分析についても話があった。一見文法的には誤りがないと思われる文であっても、文脈によっては容認されないことがある。この場合容認性を左右するのが、旧情報は文頭に、焦点となる新情報は文末に置くという、文末焦点の原理である。これにより新情報の話題化が容認されない事実や、二重目的語構文や句動詞における代名詞生起の制限に対し説明が与えられることを示した。
 講演会には学生・教職員など100名以上の参加があり、皆熱心に耳を傾けていた。
(国際英語学部講師 松元 洋介)

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