文化会茶道部/第56回秋の茶会を開催 テーマ「後の十三夜」

 私たち茶道部は10月2日、名古屋市熱田区の白鳥庭園にて、「第56回秋の茶会」を開催いたしました。天候が心配されましたが、当日は晴れてお茶会日和となりました。

 お客さまにはOB・OGの方々、他大学の方々、文化会の皆様、先生方約40名をお迎えして部員一同おもてなしさせていただきました。

 今回の秋の茶会は、新たに濃茶席を設け、また初めて使用する場所での開催であるなど、私たち茶道部にとって挑戦づくしのお茶会でありました。そのため例年以上に準備と練習が必要でした。

 今回の秋の茶会のテーマは「後の十三夜」です。別名「栗名月」、「豆名月」とも言われており、このテーマに沿って、各席に趣向を凝らしました。

 点心は毎年部員が手作りしています。月見のテーマに合わせて部員たちでレシピを考え、何度も試作を重ねました。最初は料理の味付けや焼き加減に苦戦する部員も多かったのですが、みんなで試食しあい、改善点を見つけていくことでより良いものに仕上げることができました。

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 濃茶は3年生にとって初めての試みになります。そのため、長い時間をかけて練習に取り組み、濃茶点前の習得に努めました。先生の指導の下、毎週の練習や夏休みの特別練習、自主練習を行いました。

 薄茶席は立礼のお点前を行いました。椅子に腰かけて行うお点前となっており、濃茶席とはまた違った雰囲気で、気軽な席となっています。お菓子は満月製の「栗名月」。うさぎの中に栗が入っているかわいらしいお菓子です。

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 この「秋の茶会」をもって私たち3年生は引退となります。

 お茶会は、亭主や半東がいるだけでは務まりません。私たちをいつも見守ってくれ、そして頼りになる4年生の先輩方、今回のお茶会で裏方を務め、私たちを支えてくれた2年生、初めての点心づくりに奮闘してくれた1年生。部員みんなの力があったからこそ、やり遂げることができました。お茶会を開くことは大変ですが、それ以上の達成感を得ることができます。これから部の中心になっていく1、2年生には、他大学のお茶会へ参加するなど多くの経験を積んで、自分たちのお茶会に反映していってほしいと思います。

 中京大学文化会茶道部はこれからも成長し続けていきます。今後も学内でのお茶会も開催予定ですので、ぜひ気軽に足を運んでいただき、茶道部の活動をもっと多くの方に知っていただけたらと思います。

 最後になりますが、お茶会へ足を運んでくださったOB,OGの皆様、他大学の方々、文化会の皆様、指導してくださる先生方、仲間である茶道部のみんなに感謝申し上げます。ありがとうございました。

(第62代茶道部部長 徳丸紗妃)

2016/12/07

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