茶道部が心を込めた三席で出会いへの感謝伝える
手作り点心など設けた卒業茶会で集大成

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 私たち茶道部は、2月14日に興正寺竹翠亭にて卒業茶会を行いました。学内でのCスクエアでの卒業茶会に続き、今回は実際の茶室で、着物に身を包み行いました。

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 濃茶は今回が最初で最後の点前となります。先生の指導の下、最も長い時間をかけて練習を行いました。また後輩達にも濃茶の建て方を教えることで、心強い協力も得ることができました。初めてのことながらも、真面目に取り組んでくれました。 今回の茶会は荘厳な雰囲気で行う濃茶、すべて4年生手作りの点心、和やかな雰囲気で行う薄茶の三席を設け、私共の茶道の集大成と言える席を設けました。

 点心は、2年生の秋に例年行う秋の茶会以上の質が要求されています。4年生全員で品を考え、何度も試食を行いました。私たちの先生は料亭で修業したこともあったため、野菜の切り方や出汁の取り方などの指導を受け、料理の味がガラッと変わりました。

 点心の製作は私たち4年生が担当しましたが、盛り付けは後輩達に行ってもらいました。まだ執行代について間もない2年生が、4年生の指導より先に、自分がすべきことを考えて行動してくれました。茶会では大変助かり、頼もしく感じました。

 薄茶はバレンタインにちなんで、ハートの茶碗、ガラス製のピンクの茶杓、ティファニーの菓子器、先生とお菓子屋さんのコラボで作られたハート型のお菓子など、これでもかとハートとピンクをテーマにした席を設けました。薄茶席はすべてにおける最後の席ということで、バレンタインというテーマに加えて「敬愛」というもう一つのテーマも設けました。今回先生が用意してくださったお菓子は敬愛という銘がついていました。「お互いに仲間を尊敬しあえることは良い事である」という意味で先生がつけてくださったものです。

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 私はこの茶道部での4年間を通じて、仕事がありながらも、私達の指導を一生懸命行ってくれる先生、生意気な私たちに今でもアドバイスをくれる先輩、無茶振りにもしっかりと答えてくれる後輩、そして楽しい事も辛い事も全力で楽しんでくれる仲間に出会いました。そして私は彼らのことを心から尊敬しています。茶道を通じて、このように思いあえる仲間ができて、茶道を4年間続けて本当によかったと思います。茶道部の4年間はこれで終わりますが、今後の人生においても、ここで出会った仲間たちと過ごしていきたいと思います。

 最後になりましたが、今回の茶会に足を運んでくださった先輩方、文化会の皆様、竹翠亭の皆様、茶道部の部員達、先生方、今まで大変お世話になりました。

(第60代茶道部部長 磯村佳苗)

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2016/03/04

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