サークルNEOが書き損じハガキ回収活動で262枚集める
台風被害受けたフィリピンの子どもたちの生活向上へ

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 環境・ボランティアサークルNEOは、発展途上国への支援と環境保全を目的として、名古屋キャンパスで活動を行っています。

 「書き損じハガキ回収活動」は、フィリピンの貧しい子どもたちへの支援を目的とし、2010年から継続して行っている活動です。本年度も多くの方々にご協力いただき、262枚のハガキが集まりました。そして、集まったハガキは、認定NPO法人ICANに届け、換金後にフィリピンの貧しい子どもたちの生活向上に役立てられます。

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【書き損じハガキ回収活動を通して】

 私たちは、昨年の12月から今年の1月にかけて、書き損じハガキの回収活動を行いました。今年は全部で262枚のハガキを集めることができました。集められたハガキは、およそ500人分の給食費に相当します。当初の目標であった450枚には届きませんでしたが、多くの方々に協力をしていただきました。
 私はこの活動を通して実際に誰かの役に立てたことを大変嬉しく思います。フィリピンでは先の台風での被害により今も元の暮らしに戻れない方が大勢います。貧困による路上生活や感染症なども深刻な問題となっています。そのような状況に苦しむ子どもたちを助けるため、微力ながら力になることができ、この活動を行い、良かったと思います。

(1年 宇野 裕耶)

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 活動の準備を始めてすぐ、フィリピン中部のサマール島に台風が上陸し、大きな被害を与えました。初めは災害のこともあり、意欲的だったのですが、思うように活動が進まず不安になりました。そんな時、友人との何気ない会話の中で、この活動のもう一つの目的はフィリピンという国について少しでも多くの人に興味を持ってもらうことだと気がつきました。活動を知ってもらうことはいずれフィリピンの支援につながるのだと意識が変わったのです。それからは多くの人に活動を知ってもらおうと、呼びかけやビラ配りもより一層意欲的に取り組みました。
 この活動によって得られたフィリピンへの支援は決して多いものではないかもしれませんが、多くの人にフィリピンについて興味を持ってもらえたと思います。

(1年 金島 まい)

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 この活動の中で印象に残ったのは、冬の早朝の寒さの中でも率先してビラを配っていた先輩方の姿でした。その行動を見て、「自分ももっと頑張らなくては」とやる気になり、その後の活動もより積極的になることができました。
 また、ハガキを届けるためにICANを訪問した際、職員の方がフィリピンの子どもたちが路上生活を強いられていたり、飢えを紛らわせるためにシンナーなどの薬物を吸っていたり、危険な物乞いを行っているような辛い現状について丁寧に説明してくれました。そして、集めた書き損じハガキが、そのような子どもたちの生活を改善する手助けになることも教えてもらいました。私は、この活動を通して、多くのことを知り、学ぶことができました。来年度からは先輩として後輩に手助けをしながら参加したいと強く思います。

(1年 外石 智英)

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 ICANに回収したハガキを届けに初めて訪れ、話を聞かせていただきました。そして改めて感じたことは、私たちの行ったボランティアが、どれだけこのフィリピンの方たちを支援できるのかです。以前の私だったら、こんな少しくらいの量だったらあまり変わらないだろう、と興味を向けませんでした。しかし、今回の活動を通じて、自分が「こんな少しくらいの量」と考えていたものが、実際は現地の方々の大きな支援に繋がっていたことがわかりました。
 また、フィリピンの現状を写した写真も見せていただきました。特にストリートチルドレンの貧しい暮らしを見たときは、自分よりも幼い子どもたちが生きるために必死な姿がつらく悲しい気持ちになったのを覚えています。そして、自分には何ができるだろうと強く考え直すきっかけとなりました。
 早朝のビラ配りも最初のうちは慣れず、なかなか集まらない状況に戸惑いや焦りもありました。しかし、最後集まったハガキの束を見たときは、嬉しく思い、またボランティアの楽しさを感じることができました。

(1年 新美 千香子)

 今回、私たちの活動にご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。本年度の書き損じハガキ回収活動は終了となりましたが、NEOは、常時、ペットボトルキャップの回収活動を行っています。回収したキャップは約860個で、ポリオ(小児マヒ)のワクチン1人分となります。本来であればゴミとなるキャップも、リサイクル原料として売却され、その利益がワクチンに換えられて、世界の子どもたちへ寄付されています。
 私たちの活動は、直接的なものばかりではありません。しかし、小さなキャップ、1枚のハガキを通して、世界の子どもたちの命について、また、自然環境について考え、今自分たちにできることを行っています。そして、これらの活動は沢山の人々の協力のもとで成り立っています。そのことに感謝しつつ、これからも活動を続けていきます。今後とも、皆様のご協力をよろしくお願い致します。

(3年 桑山 友里)

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2015/02/20

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