児童文化研究会が障がいのある子どもたち対象にボランティア
マンツーマンで博物館巡り部員考案のゲーム楽しむ

 

image1.JPG image4.JPG

 児童文化研究会(通称:くれよん)は、土曜日・日曜日に子ども会に参加し、自分たちで準備したゲームをしたりして小学生の子どもたちと一緒に遊ぶ児童班活動と、夏休みに人形や小道具など全て部員で手作りし、大学祭などで子供向けの人形劇を上演するクラフト班活動を行っています。この他にもボランティア活動や学術系クラブ発表会での着ぐるみ劇など日々いろいろな活動を行っています。

 先日9月6日、児童文化研究会は「天白区手をつなぐ育成会」さんのお手伝いボランティアで、岐阜県中津川市のストーンミュージアム博石館を訪れました。活動の内容は障がいのある子どもたちと一緒にゲームをしたり、施設の中を回ったりします。

 今回の行事では子どもから大人までの障がいのある方15人が参加し、部員とOB・OGのボランティアが一人一人担当につきました。目的地に行くバスの中では部員が考えたゲームもします。ゲームは数か月前から企画し、内容を確認したり、実際に練習したりします。今回の活動は障がいのある子が対象なので、その子たちに伝わりやすいように声かけや絵の提示を工夫しました。たとえば「赤上げて白下げて・・・」で有名な「はたあげゲーム」では、みんなで一緒に楽しめるように赤と白の旗を作り、参加者一人一人に配りました。また子どもたちに聞き取りやすいようゆっくりと話すこと、勝ち負けは関係ないようにすることにしました。

image2.JPG

 博石館では宝石さがしやピラミッドスタンプラリーなどをして一緒に遊びました。自由行動では、子どもたちが主体で動きいろんな施設を回ってもらい、部員は子どもたちがケガをしないように心がけました。

 帰りのバスでは、子どもたちからは「楽しかった」、「また来たい」という感想を多くいただきました。親御さんは、「ボランティアさんとマンツーマンで楽しめて良かった」という感想や「子どもたちに合わせたゲーム内容をもっと考えて欲しい」と今後の課題点を教えてくれたりしました。こういった意見をもとに、私たち児童文化研究会はより簡単で伝わりやすいゲームを考えていきます。

image3.JPG

 今後、11月には子ども会のフェスタ、12月にはクリスマス会と活動が続くので、一つ一つの行事の準備を熱心に取り組み、子どもたちに楽しんでもらえるような企画を考えていきたいと思っています。

(児童文化研究会くれよん 心理学部心理学科3年 長瀬 和泉)

 私たち児童文化研究会 くれよんは中京大学名古屋キャンパスの近くで児童福祉関連の様々な活動を行っている中京大学文化会所属の部活です。中京大学と共に今年で創部60周年を迎えました。部員数は現在1~4年生まで合わせて24名です。

 近年の主な活動内容と致しましては、土曜日・日曜日に子ども会に参加し、自分たちで準備したゲームをしたりして小学生の子どもたちと一緒に遊ぶ児童班活動と、夏休みに人形や小道具など全て部員で手作りし、練習して大学祭などで子ども向けの人形劇を上演するクラフト班活動、障害のある方と一緒に活動するボランティアなどがあり、その準備や打ち合わせのため週1回部員全員で集まって部会を行っています。平均して1年間で、子ども会活動が20回程度、その他ボランティア活動を10回程度行っています。また、人形劇については2公演のみですが300人近くの方に足を運んでいただいています。

 これらの活動のほとんどは地域の方々から依頼をいただいて行っているもので、 年々依頼を頂く数は増えています。日程の都合上残念ながらお受けできないものもあり、まだまだ至らないところもありますが、私たちの活動を多くの方に知って頂き、信頼して頂けるようになったのはこれまでの多くの先輩方の努力の積み重ねだと思います。私たちが活動の中で一番大切にしていることは『子ども達に楽しんでもらうこと』です。もちろん、一言で楽しんでもらえると言っても、安全面に配慮することは不可欠です。また、学年や性別の異なる多くの子どもが同じルールを守って一緒に遊ぶ機会を増やしていくことも大切にしています。そうした私たちの活動が子ども達に楽しく豊かな経験を与える場になることができていれば幸いに思います。

(児童文化研究会 くれよん 心理学部心理学科3年 井上湧斗)

2014/10/16

  • 記事を共有