環境サークルNEOが書き損じハガキ444枚を回収
NPO法人ICANを通じてフィリピンの子どもたちを支援

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回収した444枚の書き損じハガキ

  環境サークルNEOは、フィリピンの貧しい子どもたちの支援を目的に1月11~21日、名古屋キャンパスで「書き損じハガキ回収キャンペーン」を行いました。444枚のハガキが集まり(昨年は145枚)、NPO法人アジア日本相互交流センター・ICANに届けられました。回収したハガキはICANを通じて換金した後、フィリピンの子どもたちの生活向上に役立てられます。

■書き損じハガキの回収キャンペーンに参加して

  環境サークルNEOの2年生と1年生の一部のメンバー8人が、書き損じハガキ回収をしてNPO法人アジア日本相互交流センター・ICANに届けようと、大学祭が終了後から活動を始めました。もともと先輩が去年していた活動を受け継いだもので、まず学事課に企画書を提出することから始め、ホームページやCHUKYO ALBOで今回の活動の紹介をしてもらいました。その後ビラを作成し、12月に1週間、毎朝声かけをしながらビラを配りました。ビラは少しでも気にとめてもらえるように、1枚1枚手で色塗りをしました。教授の研究室を訪ねて活動内容の説明をしたり、回収ボックスを置かせてもらうようお願いに行きました。回収期間の毎朝8時30分から9時にかけて、回収ボックスを持って声かけをしました。当初はこんなにもやることが多いなんて思っていなかったし、何をどのようしたらよいかわからないことばかりでとても忙しい毎日でした。

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NPO法人ICANを通じて
フィリピンに学用品を
届けている様子
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学用品を受け取った子どもたち

  しかしその成果もあり、今年は444枚のハガキを回収することができました。去年は145枚だったので、実に3倍以上のハガキを回収できたことになります。先日、回収したハガキをICANに届けてきましたが、ハガキはお金に換金し、フィリピンの小学校の建設費用や、給食を購入するために使われるようです。ハガキ1枚でフィリピンの子供2人分の給食が購入できると教えていただきました。私たちの活動で、888人の子どもたちの給食が購入できる枚数が集まり、とても嬉しく思います。

  初めに、「今年は代表としてやってみないか?」と先輩に声をかけていただいた時は、軽い気持ちで引き受け、もともと国際関係のことに興味があった私は「何かをするということがいいことだ」と、少し自分に酔っている部分がありました。また、今の学生は周りのことにあまり興味がないように感じていたので、「書き損じハガキを回収しても集まらないのではないか?」という不安もありました。それでも活動を続けるうちに、支援をお手伝いしているということで満足していた最初とは異なり、もっと周りの人に興味を持ってもらえるようになりたいと思うようになりました。多くのハガキを回収するよりも、1人でも多くの人がハガキを出してくれることが大切だと気付いたのです。その後は、朝の声かけも恥ずかしいという気持ちはなくなり、毎日の生活も充実したものになりました。

  去年は、朝声かけしていてもハガキを出してくれる人は少なかったのですが、今年は毎朝数枚ずつハガキを出してくれる人もいました。興味を持ってくれた人が増えたのだと思います。「自分に出来ることを自分から行動すること」の大切さを実感し、自分なりに問題を考えていくことが大切だとわかりました。今回の活動のおかげで、自分のフットワークを軽くすることもできるようになったと思います。一緒に頑張ってくれたメンバーにとても感謝をしています。

(国際英語学部国際英語学科2年 玉越 郁美)

2011/02/22

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