7月4日、第36回文化会講演会
「歴史を作る人々-『正史』と『偽史』とトンデモと-」原田実氏

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熱弁をふるう原田氏

  文化会主催の第36回文化会講演会が、7月4日(金)に中京大学名古屋キャンパス431教室において開催された。
  第36回となる今回の講演会では、古代史、偽史を専門とする古代史研究家で「と学会」会員でもある原田実氏をお招きし、「歴史を作る人々-『正史』と 『偽史』とトンデモと-」をテーマに講演していただいた。会場には約150人の聴講者が集まり、本学の学生以外にも新聞や広報誌で知った一般の方々も多数来場した。
  原田氏は「正史」「偽史」とは何か、「偽の歴史(fake history)」が如何に形作られてきたかについて講演し、多くの聴講者は歴史の内にある真実とトンデモ説について興味深く聞いている様子であった。
  特に、「古代宇宙飛行士説」「邪馬台国エジプト説」などといった歴史に関するトンデモ説において、「トンデモ説は想像力の過剰からではなく不足によって生じる」という主張が印象に残るものであった。
  今回の講演会は、テーマが「正史」「偽史」といった学術色の強いものであったが、原田氏の「偽の歴史(fake history)」を交えた講演は学生たちの文化への関心と教養を深めるきっかけとなったと言えるだろう。

(文化会執行部)

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原田氏(前列中央)と執行部のメンバー

2008/07/28

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