言語表現学科がオリエンテーションを開催 活動弁士を招き無声映画を上映

 文学部言語表現学科の新入生オリエンテーションが4月15日、開催されました。新入生はやや緊張した表情で名古屋キャンパスセンタービルの0704教室に集合しました。

午前10時、言語表現学科長である中川豊先生から新入生に向けて「充実した学生生活にするために何か1つやり遂げられることがあるといいですね」とお話がありました。新入生はマイデザイン支援システムについての説明や、これからお世話になる専任の先生の自己紹介、学校生活においてのアドバイスをしっかりと聞いていました。また、エクササイズとして日本語検定の問題を体験し、それぞれ友人たちと答え合わせをして言語への興味を深めていたようです。

 その後、文学部の「マイデザイン支援システム」による班活動を行いました。各班一人ずつ先生が付き、7つの班に分かれて親睦を深めました。ある班では、まずはメンバー同士で自己紹介をしていました。続いて担当の先生から文学部のシステムについての説明があり、その後は出身地や履修した教科についての話など、おいしいお弁当を食べながら和気藹々とした雰囲気で新入生の顔はにこやかなものでした。

IMG_1854 (1024x768)-a.jpgのサムネイル画像

 午後は無声映画上映会でした。2017年に第38回松尾芸能賞特別賞など数々の賞を受賞されている活動弁士の澤登翠さんをお招きして、プロの語り口を生で体験しました。まずは、言語表現学科の浅岡邦雄先生から澤登さんのご活躍についてご紹介があり、さらに澤登さんから無声映画の魅力についての貴重なお話がありました。

 はじめに鑑賞したのは『血煙高田馬場』(昭和3年 日活太秦作品)。1回目は無声のまま、2回目は澤登さんの語りつきで鑑賞しました。私も含め学生にとって無声映画はなじみのないもので、1回目の上映では話の展開すらわからない人がほとんどでしたが、2回目の上映で澤登さんの迫力ある語りを聞きながら鑑賞することにより、見ている人々に話の展開を理解させ、一人で何役も演じきる活動弁士の技術に感銘を受けていました。次に鑑賞したのは『黄金狂時代』(大正14年 米国・ユナイテッド・アーティスツ社作品)です。喜劇王チャップリンの作品で82分の長編映画を澤登さんおひとりで演じられました。チャップリンの軽快なギャグを違和感なく、さらにおもしろいものへと進化させる活動弁士さんに学生達は魅せられ、盛大な拍手の中無声映画上映会は終わりました。

 最後に澤登さんに読んでいただく感想を記入して、オリエンテーションは終了しました。これからの学生生活に向けて、新入生にとって有意義な1日となったと思います。

(文学部2年 本部はる香)

2017/05/24

  • 記事を共有