スポーツ科学部3年加藤さんがオーストラリアでセメスター留学 新しい価値観を得る体験

 私は2016年度のセメスター留学に参加し、8月31日から12月16日までの約3ヶ月半の間オーストラリアのゴールドコーストにあるグリフィス大学附属の語学学校に通いました。

 私がセメスター留学に参加しようと思った理由は、外国の文化を実際に自分で経験したいという思いが強く、また、ホームステイを通じて現地の人との交流を図りながら生活してみたかったからです。きっかけは、2016年の2月下旬から3月上旬にアメリカで実施されたスポーツ科学部の授業の一つである「海外スポーツトレーナー研修」への参加でした。

 実際に現地でスポーツトレーニングを学んだり、NBA(National Basketball Association)を観戦したりすることで新たな知識を得る機会となりました。海外トレーナー研修は、私にとって初めての海外経験であり、10日間という短期間でしたが多くの刺激を受けました。同時に海外と日本の様々な違いについてもっと知りたいと思うようになりました。

セメスター留学-a.jpg

 グリフィス大学では、多国籍で幅広い年齢の留学生からクラスが構成されました。英語力でクラスが振り分けられ、同じ位のレベルの人達と授業を一緒に受けます。スピーキングの時間には自分の国について話し合う時間が設けられたり、5週間に1度あるプレゼンテーションでは与えられたテーマをグループで準備して発表したり、生徒同士のコミュニケーションの中にも新しい発見がありました。

 最初の頃は、英語力に不安ばかりを感じ、自分から英語を話す回数も少なかったのですが、次第に吹っ切れ積極的にコミュニケーションを取りに行こうと思うようになりました。授業後は、大学が主催するアクティビティーにも参加し、様々な人と交流を持つことができ有意義な時間を過ごしました。

austraria-a.jpg

 オーストラリアで生活していく中で、現地の方達が様々なスポーツを行っている姿をよく見かけました。ゴールドコーストに数あるビーチでは、サーフィンやビーチバレーボール、SUP(スタンドアップパドルボート)が行われていました。砂浜ではヨガが盛んに行われており、老若男女沢山の人が参加していました。スポーツジムよりも自然の中で健康づくりをする文化が浸透していると感じました。学校が主催しているスポーツイベントもあったので、それらのスポーツは実際に体験することができました。

 また、オーストラリアでの食についても興味を持ちました。伝統的なオーストラリア料理というものがないこともあり、様々な国のものが身近にありました。ベジタリアンやビーガンなど菜食主義の人向けのカフェが沢山あることにも驚きました。日本にはまだあまり浸透していない文化があるということ、そして実際にそれらを食べることによってどのような料理であるのかについても知ることができました。

 初めて経験したホームステイは想像していたものとはかけ離れていました。私は、ホームステイ先のホストである女性と自分の価値観の不一致から、ステイ先を一度変更しました。変更の際には、ステイ先の人と少しトラブルにもなりました。語学学校のホームステイ担当の方にお願いしましたが、そのやり取りがスムーズにいかず大変なことも多くありました。

 変更した後のホストファミリーは、家族との時間をとても大切にする人達で、会話の中で色々な事を教えてくれました。また、一緒に映画を見たりして交流の時間をもちました。

 私の他に二人の外国人留学生を受け入れていた家庭だったのでその人達とも交流を持つことができ良い経験になりました。異文化の中で生活することは、初めは想像以上に大変でしたが次第に慣れていき、そこから得た経験はかけがえのないものになりました。

S__59490307-a.jpg
ホストファミリーと

 今回のセメスター留学では3か月半の間オーストラリアで生活して毎日新しい刺激を受け、外国の文化に触れることや日本人以外の人と接することで、新しい価値観をもつようになりました。滞在中は、楽しいことだけではなくホームステイ先との関係など、大変なこともありましたが、それも含めて多くの事を考えるきっかけになり、考えの幅が広がりました。

 私は、将来、つまり2年後に迫る卒業後のことについて、まだ漠然としか考えていません。しかし、今回の経験から、与えられるのを待つだけではなく、積極的に自分から動いていくことの重要さを学ぶことができました。大変なことを乗り越えていく力を身につけられたので、今後の学びや将来に向けて活かしていきたいです。

(スポーツ科学部スポーツ健康科学科 3年 加藤真生子)

2017/04/24

  • 記事を共有