法学部京ゼミが常葉大学法学部と合同ゼミ 都市をめぐる問題について4テーマに分かれ研究発表

 私たち法学部京ゼミ3年生は、2月2~3日に中京大学名古屋キャンパスにて、常葉大学法学部・林ゼミ3年生と合同ゼミを行いました。この合同ゼミは、京ゼミと林ゼミが「『都市』をめぐる問題」という共通のテーマで研究してきた成果を発表する場です。

 それぞれのゼミで「大都市におけるリーダー」、「都市の災害対策」、「都市内格差」、「都市の形成」という4つの分野で班を分け、同じテーマに取り組む班同士が当日分科会を構成して議論し、それに基づいて全体会での発表を行いました。京先生、林先生による審査の結果1位に輝いたのは、「大都市におけるリーダー」について取り組んだ班でした。

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合同プレゼン

 課題には10月頃から取り組み始め、各分野における課題文献を基にプレゼンしていきながら、合同ゼミに向けて研究を進めていくとともに自分たちのプレゼン能力向上を図り、準備をしてきました。

 私の班は「都市の形成」に取り組み、都市を形成していくうえで、空き家をどう取り扱うかを議論しました。分科会の議論においては、空き家問題を個人レベルで解決することは不可能と考え、国・自治体の政策によって空き家をなくすことがより良い都市の形成に繋がるのではないかという京ゼミ側の意見と、空き家を完全になくすことは不可能と考え、魅力的な都市なら空き家が自然に減るという林ゼミ側の意見とが真っ二つに分かれました。

 先生方のアドバイスや林ゼミの方々の議論の末、空き家問題の解決にはいずれの側面も重要であると考え、「それぞれの都市に適した空き家へのアプローチ」があると結論付けました。しかし、元々異なる論理に基づく発表をつなぎ合わせたためか、発表会の質疑応答では所々に矛盾点があると指摘され、議論が足りていなかったことを痛感しました。限られた時間で筋の通った結論を導くことは困難でしたが、この経験が今後に活かせるのでないかと考えています。

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                 グループごとにテーマを議論

 今回の合同ゼミでは「都市」をめぐる問題について長期間にわたる研究の成果が発揮できました。事前のゼミの時間に行ったプレゼンで互いの班の良い部分を真似ることができ、より良いプレゼンをすることができました。また、合同ゼミの分科会でも短時間でありながら、最後まであきらめることなく互いの意見をできるかぎり擦り合わせることができたと思います。

 しかし、全体会での他の班の発表を聞いて、自分の班の意見をもっとうまくまとめることができたのでは、という後悔もあります。こういった感情を忘れることなく、今後のゼミ活動や就職活動などに役立てたいと思います。

(法学部京ゼミ3年 海江田 剣太)

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京ゼミ、林ゼミのみなさん

2017/02/16

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