「錯覚介護~あの辺り探してみたら?~」
このプランは、認知症の方に無くし物からくるストレスの緩和と介護する家族の方にそのストレスによって、八つ当たりされることからくる精神的なストレスの解消を提供します。認知症の方は今までできていたことができなくなることにストレスを感じています。例として大きく取り上げられるのが無くし物です。今までできていた「自分の力で見つける」ということができなくなり家族に助けてもらう申し訳なさを感じたり、プライドが傷ついたりすることが多く起きています。
介護する家族もまた、善意でサポートしますが、「あんたがとったんでしょ!」と、疑いの目をかけられてしまいストレスを感じることも多いといいます。
プレゼンした千賀さん(左) |
私は現在認知症デイサービスで勤務しており、認知症の方や介護する家族の現状を自ら痛感しています。実際に話を聞くことで、認知症に関わる人達がどのようなことに苦労や悩みを持っているかを知ることができます。
インタビュー時、認知症の方が手を握りながら言った「私のために作ってください」という言葉は今でも私の心の中に強く刻み込まれており、私はこの商品を完成させ困っている認知症家族に届けるまで全力で努力すると決めました。
私は今回初めてビジネスコンテストでプレゼンをしました。トップバッターということで、会場の空気感がわからずとても緊張しましたが、大勢の人の前でプレゼンできたことは自信に繋がりました。他の方のプレゼンを見ていると、まだ自分はやりきれていないということを強く感じたこともあり、今回のビジネスコンテストはとてもよい刺激となりました。