情報理工学部の宮林さんと池田さんが情報処理学会全国大会で学生奨励賞
酩酊度を管理するシステムと傘型スクリーンの画像共有システムで

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「アルコールマネージャー」開発の
宮林さん(左)と共同開発者

全天球型画像共有システム開発の
池田さん(中央)と共同開発者

 情報理工学部情報システム工学科4年の宮林佑介さんと池田祐馬さんが情報処理学会第78回全国大会(3月10日~12日、慶應義塾大学矢上キャンパス)で、それぞれ「呼気情報を用いた幹事向け参加者酩酊度一括管理システム「アルコールマネージャー」」「傘型スクリーンを用いた全天球型画像共有システム」のテーマで発表し、学生奨励賞を受賞しました。

 学生奨励賞とは、大会のローカルアワードとして学生セッションで発表された学生会員の中から座長裁量で優秀な発表に対して贈呈される賞です。

 

■呼気情報を用いた幹事向け参加者酩酊度一括管理システム「アルコールマネージャー」
宮林佑介さん(濱川研究室/共同執筆者・共同開発者:岡田依子さん、土井佑斗さん・全体管理:三井健史さん(修士1年)/担当:濱川礼教授)

 

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「アルコールマネージャー」
を装着する宮林さん

 呼気センサを使用し飲酒者の呼気中アルコール濃度を随時計測, Androidアプリケーションを通し幹事が飲酒者の酩酊度を管理することで飲酒者に注意を促すシステム「アルコールマネージャー」についての発表です。飲酒にはストレス解消・食欲増進などのメリットがある一方、生活習慣病, 二日酔いなのデメリットがあります。忘年会・サークルの飲み会など大人数での飲み会時には急性アルコール中毒で病院に搬送されているケースも多くみられます。そこで、このような大人数での飲み会で幹事が飲酒者の酩酊度を一括で管理することができるシステムを開発しました。

【馬場哲晃座長(首都大)からの受賞理由】
 飲み会で幹事が(参加者の飲み具合を)管理すると言う今までに無い斬新な手法を取り入れた。評価も大変だったと思う。様々な応用が可能である。

 

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「傘型スクリーン」を披露する池田さん

 

■「傘型スクリーンを用いた全天球型画像共有システム」
池田祐馬さん(濱川研究室/共同執筆者・共同開発者:山中美優姫さん、村上大和さん、林広幸さん、三井健史さん、諸戸貴志さん、全体管理:芝田圭佑さん(修士2年)/担当:濱川礼教授)

 全天球カメラを用いて撮影した全天球画像を共有し、ユーザの現在位置の天候によって選別された全天球画像を傘型のスクリーンへ投影するシステムについての発表です。近年リコー社の「THETA」を始め360°全ての空間を収める全天球画像の作成が簡単になりSNSでも見かけるようになりました。しかし全天球画像を閲覧する際,、一般的にユーザはスマートフォンやPCの画面上で閲覧するため臨場感を得ることがとても難しいという問題点がありました。そこで誰もが所有している傘に着目し、傘に投影することで手軽に臨場感を得ることが出来るシステムを開発しました。

【簗瀬洋平座長(Unity/慶大)からの受賞理由】
 過去にも類似のアイデアはあったがシステムの完成度が非常に高く感心した。色々な場面で拡張して使えそう。

2016/03/28

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