総合政策学部桑原プロジェクト研究の「消防団1日体験入団」
事業始動 学生の関心と知識を深め、入団考えるきっかけ作る

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プログラム内容について打ち合わせをする桑原ゼミ生ら 当日の放水訓練体験

 

 私たち総合政策学部桑原プロジェクト研究は3年生の幹事4人を中心に、11月22日に「豊田市消防団1日体験入団~Let’s try “HAPPY SBD”!~」を豊田市消防本部で実施しました。プログラムは、「地域防災の要である消防団が発展していくために、学生の消防団への関心と知識を深めるとともに、入団を考えるきっかけづくり」をねらいとしています。豊田市内に在住在学する学生20人が対象です。

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救出救護訓練プログラム

 この事業は、平成26年度に豊田市合併10周年を記念して行われた、「学生発⇒豊田市まちづくり提案」、「市民発!まちづくりシン展事業」に私たちのゼミの先輩方が参加し、採択された事業です。中京大学と豊田市とが締結した包括連携協定に基づく事業の第一弾でもあります。平成27年度より、私たちが、この事業化の企画と実施とを引き継ぎ、「豊田市SBD実行委員会」(SBDとは消防団の略)を発足させ、活動をスタートしました。

 3月より、消防団の活動を見学させて頂き、消防団のことについて少しずつ理解を深めていきました。そして、4月より消防団活動の見学を参考に体験入団の企画を練り始めました。最初はプログラム内容を中心に消防本部の方と私たちで何度も打ち合わせを行い、消防団の活動の中でできるものとできないものの選別、どのようなプログラムにしたら参加者に満足してもらえるのかを考えていきました。

 体験入団を開催する根本の目的をどうするのか、参加者に消防団の魅力が伝わり満足してもらえるにはどうすればいいのか、といったことにはとても悩みました。プログラム以外にも参加人数や応募方法など運営関係のことはすべてがゼロからのスタートだったため考えることも多く、私たちにとって初めての経験でした。また、8月の太田稔彦市長表敬訪問を皮切りにスタートした広報活動は、応募期間が始まってもなかなか応募者が集まらず、ポスターを豊田市内の大学、高専、専門学校に掲示していただいたり、様々なメディアにも取り上げていただいたりと私たちなりに募集活動はしたと思っていただけに、とても悩みました。

 行き詰まりを乗り越えるために、私たちは何度も話し合ってきました。参加者が楽しめるだけでなく、同年代の女子学生も参加できるよう、私たち女性の視点も取り入れたプログラムを作り上げ、実施しました。規律訓練や放水訓練、救出救護訓練といった実践型の体験をはじめ、女性団員が活躍している広報部隊のカラーガード隊や私たちのオリジナルのゲームやランチミーティングといった内容です。より学生が目にしてくれる広報活動として、ブログやTwitterなどSNSを利用したり、学生が集まっている場所に赴いたりと、より学生に近いところでアプローチを行い、定員20人の参加者を集めることができました。その内訳は、男性15人、女性5人です。

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規律訓練を行う参加者ら

 当日は、天候にも恵まれ、消防本部の方々、多くの消防団員の方々、運営をサポートしてくれたゼミ生のおかげもあり、円滑に進行することができました。参加者アンケートの結果からみても、満足度は高く充実したものになったと思います。また、太田市長も訪問してくださり、激励のお言葉を頂きました。

 体験入団を無事終えることが出来ましたが、あくまで通過点だと私たちは思っています。今後もアンケートの結果を分析することや、活動記録の作成など振り返りを行っていかなければなりません。参加者には当日の感想などをアンケートに書いてもらいましたが、協力して下さった消防団員さんに当日の感想や課題などを聞く必要があるとも考えています。

 現在は、この活動を後輩へと引き継ぎ、今年度の成果や課題を踏まえて来年度の開催へ向けて動いていくことを目標としています。

 最後になりましたが、今回の体験会の開催は、消防本部、消防団関係者の方々をはじめとする、多くの方々の支えがあってです。心より感謝しています。

 (総合政策学部桑原プロジェクト研究3年・豊田市SBD実行委員会 幹事 上田彩加、岡本紗季、葛谷知美、立花唯)

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「豊田市SBD実行委員会」幹事メンバー

2015/11/30

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