経営学部中村ゼミなど3大学 大須商店街連盟と「商学連携」
唐揚げ詰め合わせセット「大須チョイから」を開発・販売

 愛知県下の商店街では、近隣の大学と連携する「商学連携」を通して、特色のある商品づくりが盛んに行われています。今回、大須商店街連盟から「大須の魅力を箱詰めした商品を開発してほしい」との提案を受け、愛知学院大学、名古屋学芸大学、中京大学の3大学の学生14人で9月にプロジェクトチームを結成し、大須商店街への集客を目的として活動を始めました。

20151118-1.jpg
開発した「大須チョイから」

 中京大学の中では、私たち経営学部中村ゼミに声をかけていただき、2年生の4人が参加しました。チーム結成後、大須商店街を何度も視察し、どんな商品にするのか、検討を繰り返しました。大須商店街は同種の商品を販売するお店がそれぞれの魅力を競っていることに気づき、味も形も異なる唐揚げ店の商品を通じて大須商店街の多様性という魅力を発信しようと考えました。商品開発には4店舗の唐揚げ店が協力していただけることになり、各種唐揚げの詰め合わせセット、「大須チョイから」(税込み390円)が完成しました。名前の由来は「ちょっとずつ入っている唐(から)揚げ」、「チョイスできる」というところから来ています。

 11月6日、7日の両日、金山総合駅連絡橋通路イベント広場と南口広場にて、「な・ご・や商店街逸品名品テストマーケット2015」が開催され、2カ所のブースで「大須チョイから」を販売しました。主な販売ターゲットはOLでしたが、実際の購入者は年配の方も多くみられ、唐揚げの人気がうかがえました。販売では一時品切れ状態の時があり、追加生産する間、機会損失が発生してしまいました。それでも両日で合計518箱を売り上げました。「大須チョイから」を食べた人が気に入った唐揚げ店を見つけ、大須商店街に戻ってきてもらえるように、4店舗の唐揚げ店の地図とサービス券を商品に添付しました。

20151118-3.jpg
イベント告知チラシ

 約2カ月という短期間のプロジェクトでしたが、目標を上回る売上げを達成し、多くの方々に大須の魅力を伝えられたのではないかと思います。私たちにとっては、他大学の学生と一緒にプロジェクト活動を行う貴重な機会となり、大変勉強になりました。愛知学院大学が全体計画、名古屋学芸大学がパッケージデザインや販売ブースの装飾を担当し、私たちは主に商品のマーケティングを担当しました。販売当日の2日間は全員で店頭販売や生産を行いました。各大学がそれぞれ得意とする分野を持ち寄り、協力することで大きな成果につながり、私たちは活動を通じて多様性の持つ力を理解することができました。

●参加メンバー
岩井優治、長瀬なの伽、細川和樹、宮武真子
●関連リンク
http://www.kinsyachi.com/event/detail/132/

(経営学部中村ゼミ2年 岩井優治)

20151118-2.jpg
開発メンバー

2015/11/18

  • 記事を共有