情報理工学部、工学部の曽我部ゼミ生ら自閉症への理解促す
アプリや特設サイトの制作、ライブ動画配信で

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 私たち映像メディア表現研究室は、映像やゲームを用いての社会へのアプローチをテーマに作品制作や研究をおこなっています。4月2日に名古屋テレビ塔近くの、もちの木広場で行われた「世界自閉症啓発デーイベント Light It Up Blue」に参加しました。毎年4 月2日は、国連が定めた「世界自閉症啓発デー」で、世界各地のランドマークを青くライトアップさせ、自閉症について理解してもらうという取り組みが行われています。今回、私たちはこのイベントに「AR」を用いた自閉症啓発を促すアプリ、点灯時間にむけてカウントダウンする特設サイト、当日の様子のライブ動画配信、の計3点を主に担当しました。

 自閉症啓発アプリは、会場のスタッフが着ているTシャツや、当日配布していたビラに記載されているARマーカーを用いて、スマートフォンやタブレットを近づけると遊べるゲームです。3D空間を飛ぶ鳥を制限時間内に集め、一定の数を集めると画面上のテレビ塔が光るというゲームを制作しました。ゲームの開始前には自閉症に関する説明を表示させ、ゲームをすることで自閉症への理解をしてもらえるように工夫しました。

 点灯時間カウントダウンの特設サイトは、当日の点灯式に合わせた残り時間が表示されており、スマートフォンを振ると青く光るサイトを作りました。テレビ塔だけでなく参加者のスマートフォンも青に染め、会場での一体感を高めることができました。

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 また、このイベントの様子をライブ動画で配信しました。台本をもとに打合せを重ね、現地ではゲストの動線などを確認し、効率的なカメラワークを考えたり、状態の良い音声をどうやって収録かなどに工夫をしました。今回はわずか1時間の放送時間でしたが、その何倍もの時間が準備やリハーサルに費やされるなど、現場に出てみないと分からない作業も多くありとても勉強になりました。

 実際に使ってもらう、実際に見てもらうものを作るということで、緊張する場面も多くありましたが、楽しそうにアプリを使ってくださっている様子を目の当たりにし、とても嬉しくなりました。今後もこのような「使ってもらえるものづくり」をしていきたいです。

(曽我部ゼミ 情報理工学部4年 三輪修平、工学部3年 大嶋克聡)

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2015/05/08

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