斎藤正孝さん(情報科学研究科修士1)が電子情報通信学会2013年総合大会で優秀ポスター賞
発表テーマ「ユニーク画素対の投票に基づく3自由度画像マッチング」

斎藤正孝さん

 大学院情報科学研究科修士課程1年の斎藤正孝さん(橋本研究室,指導教員:橋本学教授)が、3月21日に岐阜市で開催された「電子情報通信学会2013年総合大会」で優秀ポスター賞を受賞しました。

 同賞は、最先端の情報通信技術に関してわかりやすいプレゼンテーションをおこなった学生に対して贈られるものであり、今年度は日本全国から発表された96件の中から、7件が選ばれました。

受賞発表名:
「ユニーク画素対の投票に基づく3自由度画像マッチング」
発表者名:
中京大学 斎藤正孝,清水勇気,橋本学

 画像処理による対象物の認識において、高速かつ回転不変な認識を実現するものであり、工場の生産ラインなど幅広い応用が期待できる点が評価されました。

 

●発表タイトル「ユニーク画素対の投票に基づく3自由度画像マッチング」

(情報科学研究科1年 斎藤正孝)

 私たちの研究グループが開発した技術は、IC部品などの対象物体が回転していても安定して認識するための技術です。対象物体からユニークな画素対を抽出する従来技術に対し、さらに投票型のマッチングをおこなう技術を追加することによって回転に対する不変性を実現しました。

 私にとって学会発表は、日々の研究に対して、大学や企業などの外部の専門家の方々から意見を頂く絶好の機会です。提出する原稿やプレゼンテーション資料はなんども先生に添削していただき、書き直さなくてはなりません。また、わかりやすい発表や的確な質疑応答のための発表練習会を何日間も繰り返しますので、1回の学会発表のためには、通常のゼミ授業の何倍もの時間と労力を費やさなくてはなりません。しかし、学会本番ではさまざまな立場の方と議論ができ、この研究の利点だけでなく、至らない点や不足な点も多々気づかされます。このような機会は、学会発表でなければ得られないものだと思います。今回は研究チームの中で私が代表で発表しましたが、学会発表に挑戦する後輩たちが増えてくれればと思っています。

●指導教員の橋本学教授のコメント

 受賞した研究は、2009年から当研究室が提唱して発展させている技術ですが、今回の発表では、特に対象物の向き(姿勢)に関する制約を取り去った点に意義があります。研究活動はうまく進まないときのほうが多いのですが、それだけにこのような賞をいただくことによって、担当の学生たちのこれまでの努力が報われたことはとてもうれしく思っています。 

 

 

2013/04/04

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