経営学部中村ゼミ生らがフリーペーパー「YES」創刊
高校生、大学生にメッセージを伝播

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フリーペーパー「YES」創刊号表紙

 経営学部中村雅章ゼミの学生を中心とするメンバーが2012年12月、フリーペーパー「YES」を創刊しました。「YES」とは、「Youth Era Starting」の略で、「若者の時代はもう始まっている」という意味が込められています。企画、誌面制作から協賛企業営業、発行、配布までをすべて学生のみで行っています。

 私がフリーペーパーの企画を思いついたのは、昨年の夏に中国に視察旅行に出かけた折、1人の中国人女子大学生と出会ったことがきっかけです。彼女は日本の同世代の若者よりも明確なビジョンと行動力を持っており、彼女の学びに対する姿勢を他の学生にもぜひ伝えたいと思いました。もちろん、日本の学生にも目的意識を持って多様な活動を行っている人達がたくさんいます。こうした若者の活動を紹介することで、できないと諦めていたり、行動を躊躇したりしている若者の意識改革、行動改革を促し、挑戦する気持ちを後押ししたいと考えました。

 読者ターゲットは高校生、大学生です。創刊号では、6カ国語の習得を目指す上記中国人女子大学生と学費・奨学金問題で活動する日本の大学生のインタビューのほか、身近な大学生の実情を聞く“この人に続け!”、高校生の問題解決を図る“教えて先輩!”を特集しました。インターネットの文化が台頭し、雑誌などの紙メディアの存在意義が薄れているといわれますが、高校生、大学生にとってフリーペーパーはメッセージを伝播していくメディアとして身近な存在です。また、私たちはインターネットの環境も見逃してはいません。フリーペーパーを補完する形で、Facebookページや電子版も用意し、読者とのコミュニケーションを緊密にしていきたいと思っています。

 「YES」の目的は発行すること自体にはありません。高校生、大学生が自分の可能性を信じ、一歩を踏み出すきっかけが作れたかどうかを大切にしています。創刊記念パーティーを2013年2月に開催し、認知度の向上とブランドづくりにも努力しています。制作メンバーに参加したいという学生も徐々に増え始めました。事業活動は始めることよりも継続することの方が難しいことはよく分かっています。私自身もフリーペーパーの制作を通じ、自分の可能性を広げていきたいと考えています。

(経営学部中村ゼミ3年 金堂孔輔)


制作に携わった中村ゼミのメンバー

制作に携わった中村ゼミのメンバー

2013/02/14

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