経営学部・中村ゼミと総合政策学部・坂田ゼミの計6チーム
中日ドラゴンズ球団事務所で企画商品の提案発表会

 経営学部・中村雅章ゼミと総合政策学部・坂田隆文ゼミは12月3日、中日ドラゴンズ球団事務所にて企画商品の提案発表会を開きました。これは「野球観戦を楽しむためのグッズ」、「若い女性向け野球観戦グッズ」といったいくつかのテーマで学生たちが企画し、月に1度のペースで報告、そこで指摘された改善点を修正し、再度報告するというプロセスを本年6月より約半年かけて行ったものです。12月3日の発表会では、両ゼミの合計6チームがそれぞれ趣向を凝らした企画を発表しました。


■商品企画の楽しさと難しさ

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 私たちのゼミは3チームに分かれ、それぞれ商品を提案しました。商品のアイデアを出す過程では、商品コンセプトや実現可能性をふまえ、チームで話し合い、1人100個以上のアイデアを持ち寄って発想を膨らませていきました。個々のアイデアを組み合わせたり、違った角度から見たりすることで新しいアイデアが浮かんでくる楽しさを味わうことができました。

 商品開発では、ターゲットとする顧客がなぜその商品を買うのかを考えると説得力が増します。私たちは「なぜその商品が売れるといえるのか」をチーム内で何度も問い直しながら、商品の付加価値を追求しました。しかし、商品自体に魅力があっても人の目に触れなければ売れません。中間発表会では、「こうしたら売れるというプロモーションがあるといいのではないか」というアドバイスをいただき、ナゴヤドームを巻き込んだイベントやPOPの作成などを考えました。商品化に当たっては価格設定も大切です。売れる価格に原価を収めるために緻密な計算をしていることも学びました。

 最終発表会では、「学生目線の提案や意見で、とても面白く、参考になった」という感想をいただき嬉しく思いましたが、一方で、「ドアラのキャラクターがなくても売れる商品なのか」という厳しいご指摘もいただきました。商品価値をモレなく伝える説得力のあるプレゼンの難しさも知りました。

(経営学部・中村雅章ゼミ 2年 各務太士、柿田健人、富樫香央理)


■壁を乗り越えてこそ学べるもの

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 坂田ゼミからも3チームが商品提案を行いました。私はそのうち1つのチームのリーダーを務めました。私たちが企画したアイテムは、女性にとっては身近なアイテムであるにも関わらず、球団の方々にはその需要や使い方などをなかなか理解していただけませんでした。私たちのターゲットである20~30代女性のニーズを、世代も性別も違う球団の方にどのようにしたら伝わるのか、どのようにしたら納得していただけるのかを考えることがとても難しかったです。そのようなときこそ、学生ならではの意見を用いて実感を伝えたり、実際にファンの方へ街頭調査を行ったりと、たくさんの説得材料をそろえることに力を注ぎました。

 商品提案を一つするにしても、球団の制約やナゴヤドームの制約などたくさんあり、様々な場面でわたしたちは、壁にぶつかりました。しかし、自分たちの商品に愛情を持つことで、商品を諦めるのではなく、どうしたらより良い商品になるのかを考えました。また、どんなに良い商品であったとしても、伝わらなければ意味がありません。商品の特徴、ニーズ、売れる見込みが伝えられてこそ良い商品企画なのだということを学びました。

(総合政策学部・坂田隆文ゼミ 3年代表 松原ほなみ)

 

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2012/12/12

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