総合政策学部坂田隆文ゼミ生がJTB賞、中日新聞社賞、中部魚錠賞、中部日本放送(CBC)賞を受賞し、総合優勝を果たす
中部マーケティング協会主催「大学生のためのマーケティング研究講座」

 10月29日、本学ヤマテホールにおいて中部マーケティング協会主催「大学生のためのマーケティング研究講座」が開かれ、総合政策学部・坂田隆文ゼミが中日新聞社賞、中部日本放送(CBC)賞、JTB賞、中部魚錠賞を受賞するとともに、総合優勝に選ばれました。
 このコンテストには5大学7ゼミが参加し、それぞれのゼミが協賛企業各社の提示する課題を解決する企画を提案しました。坂田ゼミ生はシヤチハタ(株)に対し就職活動中の学生が利用する手帳を提案しました。

 

水谷有希・山田麻衣・匹田依里・松原ほなみ・中村麻衣子
写真左から水谷有希・山田麻衣・匹田依里・松原ほなみ・中村麻衣子

■総合優勝を果たして

 まず最初に、文房具に関連した消費者のニーズを1人100個ずつ考えました。自分がアルバイトをしている最中だったら、もし自分が主婦だったらなど、さまざまな立場に立って考え、また聞き取り調査も実施することで、500個程のアイデアをつくりだしました。

 アイデアを出しては壁にぶち当たって白紙に戻り、新たに考え直すという作業を気が遠くなるほど繰り返しました。その結果、私たち大学生ならではの「就活」と「手帳をきれいにまとめたい」というニーズから、「就活手帳」というアイデアが生まれました。実際に就職活動を終えた4年生の先輩約100人に、就職活動に使用した手帳に関する不満を聞きました。そのすべてに共通していたものが「書くスペースが足りない」という不満と、「マンスリーページをきれいに書きたい」という声でした。

 この不満を解消するような試作品をいくつもつくり、就職活動で満足のいく結果を残した先輩たちの意見をもとに改良を重ねました。さらに、シヤチハタの担当者の方に認めていただくためにも「書くスペースが足りない」など、就活生ならではの不満を集約した一冊の手帳を提案しました。就活生の生の声を集め、さらにカバーのデザインや機能性、最適なページ数など細部まで考えた手帳を作り上げた私たちの熱意が伝わり、アイデアを認めていただくことができました。そして、実際にシヤチハタで試作品を作っていただくこともできました。

 このように「就活手帳」に行き着くまで一筋縄ではいかなかった道のりをコンテストで発表し、プロセスやアイデアが認められて総合優勝を果たしました。また、審査員である企業の方々から「とても想いが伝わる丁寧なプレゼンだった」、「とても粘り強く取り組んでいる姿勢が良かった」、「使ってみたい手帳なので商品化してほしい」という声もいただきました。

 この機会を通して、新商品を企画することの難しさや、何度アイデアが白紙になろうともへこたれない強さが大切だということを身に染みて感じました。このような経験ができたのはシヤチハタの担当者の方、坂田隆文先生、ゼミの先輩や後輩、そして中部マーケティング協会など、協力してくださったみなさまのおかげです。本当にありがとうございました。

(総合政策学部 坂田隆文ゼミ 3年代表 匹田依里)

2012/11/22

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