情報理工学部「橋本研アルコンチーム」がアルゴリズムコンテスト最優秀賞
「局所文字輪郭形状に着目した線素方向ヒストグラムを用いた筆者識別」

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 情報理工学部機械情報工学科・橋本研究室のゼミ生「橋本研アルコンチーム」が、電子情報通信学会パターン認識・メディア理解研究専門委員会主催の第16回PRMUアルゴリズムコンテストで最優秀賞(1位)を獲得し、9月4日に法政大学で開催された第11回情報科学技術フォーラムにて表彰されました。受賞メンバーは、リーダーの杉山健太朗さんの他、櫻本泰憲さん、斎藤正孝さん、秋月秀一さん、岡明也さん、柴田悠太郎さん、西山乘さんの計7人。

 同コンテストは画像認識アルゴリズムの優秀なソフトウェア作品を表彰するもので、今年の課題は「これは誰の字?-筆跡鑑定にチャレンジ!-」。全国の大学から計49チーム(81のアルゴリズム)の応募がありました。

 受賞発表名は,「局所文字輪郭形状に着目した線素方向ヒストグラムを用いた筆者識別」。速度よりも精度を追求する方針が明確な点、処理性能が高い点が評価されました。同研究は、情報理工学部が学生の自主的活動の支援を目的として開始した学生プロジェクトの援助を受けていました。橋本研究室からは、2010年度の優秀賞に続く受賞になりました。

 

●「最優秀賞を受賞して」 杉山 健太朗さん(情報理工学部機械情報工学科3年)

 人間が書く文字には、人それぞれ特有の特徴があり、それをうまく取り出すことが筆跡鑑定アルゴリズムの重要な要素になります。今回は線素ヒストグラムという独創的なデータ記述子を提案して、この課題を解決しました。

 統一感のあるプログラムにまとめること、性能アップのために細かいチューニングを施す必要があることなど、様々な問題にも直面しました。日頃のゼミ授業だけでは決して味わえない貴重な経験と達成感を得ることができました。今後は研究室の仲間とさらに切磋琢磨しあいながら、さらに高い技術を身につけ、社会に貢献できるような技術者になりたいと思います。

 

●指導教員の橋本学教授のコメント

 学生たちが学年の枠を超えて集い、自由に議論しながら開発を進めた成果を、コンテストという挑戦の場に応募することは、エンジニアを目指す若者の成長にとって極めて大きな好影響を与えると思います。「努力は必ず報われる」というごく当然のことを体感したのではないかと思っています。

2012/09/18

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