社会調査士の資格取得のための社会調査実習
ナゴヤドームでプロ野球観戦者にアンケート調査

 私たち中京大学現代社会学部は、社会調査士の資格を取得する際に必要となる社会調査実習の一環として、2012年6月9日にナゴヤドームで開催された中日ドラゴンズ対楽天イーグルスの試合観戦者を対象に、アンケート調査を行いました。中日ドラゴンズ球団事務所とナゴヤドームの協力を得て、2006年から「ドラゴンズ・プロジェクト」として実施しています。

 社会調査士は社会調査協会が認定する資格で、社会調査に関する基礎的な知識や技能、相応の応用力と倫理観を身につけることを目的としています。アンケート調査の回答を分析するとともに、既存の調査報告書を読み解き、様々な角度から指摘できる力が求められる資格です。

 今回は、アンケートを用いた量的調査の実習、分析を目的に行いました。プロ野球ファンの意識や要望を明らかにして、「多様な人が共に楽しめるナゴヤドームにする」という目標を実現するための改善策を、調査データを通して確認していこうと考えています。観戦者は協力的で、要望や今年のチームの状況などを積極的に話してくださいました。ドラゴンズ・プロジェクトが7年目に入り、メディア露出も増えたため、認知度が上がっていることを実感しました。

 今後の展開としては、アンケートの集計、分析を担当ごとに行い、問題点の抽出と改善策を検討します。集客率のアップや、より良い環境で野球観戦ができるためには何が必要かを、多方面から考え、分析し、十分な裏づけをします。そして結果をpower pointにまとめ、中日ドラゴンズ球団事務所の方にプレゼンテーションする予定です。これまでに提案が実現されたケースもあります。「ナゴヤドームに女性専用シート」が設置され、「おしゃれなユニフォーム」が商品化されました。

 (現代社会学部3年・村井 恵里花)

2012/08/09

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