文学部日本文学科「新入生オリエンテーション」
琵琶湖南の石山寺、園城寺、近江神宮を巡る
文学部日本文学科は4月14日、新入生オリエンテーションとして、文学と歴史の旧跡を巡るバス旅行を行いました。今後、授業で扱う文学作品の中に描かれている場所へ実際に赴き、知識を深めるとともに、新入生同士の交流を深めることも目的のひとつです。
石山寺 |
参加したのは日本文学科の新入生83人と上級生4人。柳沢昌紀学科主任ら6人の先生の引率の下、琵琶湖の南に位置する石山寺、園城寺、近江神宮の三か所を巡りました。
まず初めに訪れたのは、京都の清水寺と並んで観音信仰の寺として名高い石山寺です。『源氏物語』とも関連の深い場所で、石段を上り境内を散策した後、昼食で滋賀の名物しじみご飯を食べました。
琵琶湖に沿いながらバスが走り、次に向かったのは園城寺です。天智・天武・持統の三人の天皇の産湯に用いられたという伝承のある三井の霊泉があることから、俗に「三井寺」とも呼ばれています。境内がとても広く、階段も多いため少々疲れましたが、名古屋を朝出発した時は雨だった天候も回復して快晴となり、ちょうど満開を迎えた桜が疲れを吹き飛ばしてくれました。
三井寺 |
最後に訪れた近江神宮は、天智天皇を祭るために創建された神社です。国の有形文化財にも指定されている大きな赤い社殿が特徴的です。毎年新年には、競技かるたの最高峰を決める大会も行われます。その競技かるたを題材にした漫画が最近流行したこともあってか、バスから降りると歓声をあげる学生もいました。
しおりを片手に熱心に寺社の解説を読んだり、先生方と和気あいあいと交流したりする光景も多く見られ、充実したオリエンテーションとなりました。
このオリエンテーションをきっかけに、新入生の知的好奇心が増し、友人の輪も広がっていき、学生生活がより素晴らしいものになることを願っています。
(文学部日本文学科3年 南川友里)