宮内プロジェクト研究の2チームが本選会でのプレゼン出場、企業賞
ビジネスプラン・コンペティションKUBIC(関西大学主催)

 関西大学主催のビジネスプラン・コンペティションKUBIC(キュービック)2011本選会(10月1日)で、総合政策学部 宮内プロジェクト研究(担当:宮内美穂准教授)の2チームが、本選会でのプレゼン出場、企業賞にそれぞれ選ばれました。

 両チームとも協賛企業8社が提示した「テーマ部門」に応募。本選会でのプレゼン出場は563件(大学の部)の中から5チームが、企業賞は542件の中から8チームが選ばれました。受賞したビジネスプランは、協賛企業の協力によって事業として実現される可能性もあります。

 

◆本選でプレゼン「収穫の極」

京セラのテーマ「ユニークなセンサーを用いた新ビジネスプラン」に応募

京セラチーム

メンバー: 磯村 滋美(リーダー・3年)、
       大橋 知紗(3年)、
       石田 安紗美(2年)、星野 健人(2年)

 私たちは、この大会に参加し、1つのものを形にする難しさや、それを成し遂げた時の達成感を得ることができました。

 「収穫の極」という商品名で、家庭菜園で作物の収穫時期の測定ができる機械を提案しました。センサーを用いることで、通常の糖度計と違い収穫前に測定でき、測定後も育てることが可能です。この商品は、我が家の家庭菜園の野菜が、まだ収穫には早くて硬かった時に思い付きました。

収穫の極

 この製品のプランをチームで考えていて、最も詰まったのは価格面です。まず、価格をセンサー関連の研究機関や、大学教授などに何十件も聞いて回り、売価11万2,500円としました。そこで、家庭菜園を行っている人にアンケートを行い、5,000円弱ならば売れそうだと分かりました。このギャップを埋めるために、付加価値を付けてみようか、いっそ違う商品にしようかと考えました。そして、元の案にするか、別の案にするか決める話し合いを行いました。一概には決められず、利益目線、消費者目線、賞の取りやすさ目線等、様々な視点から考えましたが、最終的には「私たちがやりたい案」ということで、元のセンサー糖度計の案に決めました。頑張って苦労した案であれば、結果はついてくるものだ、と思う事が出来たことが決め手になりました。そして、市民農園を行う集団に販売する商品としてプランを完成させることができました。

 今回受賞できたのは、チームで目標を統一して活動できたからだと思います。チーム活動は、時に個人作業より効率が悪くなると思いますが、今回は本当にやりたい案という点で、チームがまとまって作業できました。メンバー一人ひとりが案に自信とこだわりを持ち、最後まで諦めずにやり通すことの大切さを学ぶことができました。

 これから、3年生である私たちは就職活動が始まります。この経験を活かし、自分の芯をしっかりと持ち、最後までやり通していきたいと思います。

(総合政策学部3年 磯村 滋美)

 

◆企業賞STARBUCKS SENIOR MORNING CLUB~普段と違うおしゃれな朝~」

スターバックスのテーマ「高齢化社会に向けたシニア・シルバー向けマーケティングプラン」に応募

スターバックスチーム

メンバー: 西原綾菜(3年)・加藤みどり(3年)
       田中亮(4年) ・阪野愛子(2年)

 

 私たちは、今回ビジネスコンペティションに参加し、データを集めることの難しさを知り、目的を果たすための粘り強さを身に付けることができました。

 私たちが提案したプランは「STARBUCKS SENIOR MORNING CLUB~普段と違うおしゃれな朝~」で、スターバックスでモーニングセットを提供するだけでなく、喫茶店のコーヒーチケットのような、チャージ制のカードを導入します。

 このプランを完成させるにあたり、私たちはアンケートや、現状分析をするための張り込み調査を行いました。

シニア・シルバー向けマーケティングプラン

 スターバックスでは、売上や時間帯別の客数など、私たちに必要なデータを公開していません。そのため、朝から晩まで一日中スターバックスと、競合他社としてコメダ珈琲店への張り込み調査を行いました。この調査では、様々な条件の店舗に調査を行う必要があったため、一人一日六時間ほど調査を行いました。四人でも、二週間ほどの時間がかかりチームで活動することの良さを知りました。また、メンバーで様々な角度から意見を交換することができ、日を増すごとにプランが良いものとなりました。

 その結果、企業賞を受賞することができ、スターバックスの方にも調査内容を褒めていただくことができました。私たちが苦労した張り込み調査をスターバックスの方に褒めていただいたときには、本当に嬉しくメンバー全員で喜びを分かち合いました。

 今回受賞をすることができたのは、チームで活動をした結果だと思います。作業を分担して効率よく行うことができただけでなく、チームで活動することでモチベーションも高く持つことができました。

 これからの大学生活や、就職活動を行う際には、今回得られた目的のために最後まであきらめない姿勢を忘れずに行動していきたいと思います。

(総合政策学部3年 西原 綾菜)

2011/11/07

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