メディア科学の院生、学部生5人のメディア・アート展「暗展」
インスタレーション、サウンド、映像などの作品
4月26日〜5月2日の期間、中京大学アートギャラリー・Cスクエアにて情報理工学部情報メディア工学科と情報科学研究科メディア科学専攻に所属している学生が主体の展覧会「暗展」を開催しました。
「暗展」とは、演劇で暗闇から次の舞台へ転換する手法の”暗転”になぞらえています。作品はインスタレーション、サウンド、映像など形態は様々で、いずれも”暗転”と同様に暗闇の中で進行、転変する作品展です。
■「暗展」を開くにあたって
情報理工学部情報メディア工学科の一分野にメディア・アートを学ぶ環境があり、私たちは日々、研究活動を行っております。メディア・アートとは絵画や彫刻などの伝統的な芸術と異なる新たな媒体(ニューメディア)を用いた作品群を指します。それらを通して私たちは身体の拡張や現代社会における問題点、日常のかすかな変化を表現しようと試みています。
私たちの学んでいることを発表し、多くの方にメディア・アートを体感してもらいたいと思い、展覧会を開催する運びとなりました。
■展覧会を終えて
「暗展」は多くの方に私たちの作品を通じて新しい体験を提供できるきっかけになったと同時に、メディア・アートを知ってもらう良い機会となりました.また私たち自身も作品を楽しんで制作・準備に取り組むことができ、展覧会場の雰囲気も満足な仕上がりとなりました。
200人余の来場があり、「すごい」「面白い」などの評価をいただいた他、作品に対する鋭い意見も多くいただきました。これらの貴重なお声をいただくことは制作の労苦が報われる有意義な瞬間でもあり、作品をより良いものへと発展させる糧となります。
私たちの作品を体験した方々が少しでも、「新しい発見」を持ち帰っていただけることは私たちにとって非常に嬉しいことです。そして「新しい発見」があることは制作する側の私たちも同様です。なぜなら、作品を通して鑑賞者と関わることは作者自身も知らない作品の一面を見出すきっかけや発見に繋がるからです。
今回の展覧会から新たな着想を得て、さらに制作や展示を繰り返すことで今後も私たちが得たものを作品へ昇華して発信し続けていきたいと考えています。
(上芝研究室修士2年生 竹内 久生)
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