国際教養学部の2年生19人がフランス・レンヌ第二大学で留学
1セメスター(1学期間)、語学研修プログラムを受ける

  国際教養学部の2年生93人が2009年8月―2010年1月、フランス(レンヌ第二大)、スペイン(サラゴサ大)、ドイツ(マールブルク大)、ロシア(サンクト・ペテルブルグ大)、中国(上海大、蘇州大)の5カ国に分かれ留学した。演習科目「海外課題研究」による留学で、1セメスター(1学期間)、提携先大学の語学研修プログラムを受けた。

  フランスに留学したのは19人。レンヌ第二大学で、他国からの留学生とともに、フランス語を学んだ。

 

■「フランスに留学して」 国際教養学部2年 加納 知波

  語学力の向上に力を貸してくれたのは、ホストファミリーや友人はもちろんですが、やはり一番は通っていた「レンヌ第二大学」でした。私はレベルが下の方のクラスだったので、文法は復習がメインでした。しかし、文法をフランス語で学ぶことで、視点が変わり、今まで勘違いしていたことや、日本語では理解しきれなかったことがより深く理解でき、文法力はかなり強化されたと思います。先生の口癖は「Mémorisez!(覚えなさい!)」で、活用や単語を沢山習った後には必ずこう言いました。

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  留学経験がない私はフランスに来れば自然と語学力が上がるのではないかと愚かな期待を抱いていたのですが、日本にいてもフランスにいても勉強をしなければ意味がないということを再認識しました。また、文法以上に会話の授業が苦手だった私は、会話の授業中に発言することが殆どできませんでした。それを先生に相談したところ、会話のクラスを1つ下げることを勧められました。実を言うと下げることに少し抵抗がありましたが、先生に「会話クラスの目的は、発言することだから、話せないクラスにいるよりレベルを下げて沢山話した方があなたにとっていいことだと思う」と言われ下げることを決心しました。お陰でたくさん発言することができるようになり、有意義な時間になりました。

  クラスメートにもとても恵まれました。問題を解いているときに分らなくて無意識に首をかしげている私を見た隣の中国人の学生が「何か困っているの?」「分らないところはある?」と尋ねてくれたりしました。最初は嫌いだった学校がいつの間にか大好きになり、毎日が楽しくなりました。それは、親切で温かい先生、クラスメート達がいてくれたからです。

  当たり前ですが、留学中は文化や考え、生活習慣の違いに幾度も悩まされました。しかし、それ以上に人々の優しさに救われました。帰国後もフランス語の勉強を継続し、必ずまたフランスに行こうと思います。

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2011/02/14

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