経営学部の中村ゼミと総合政策学部の坂田ゼミ生
ドラゴンズ応援グッズの新商品を提案

  経営学部の中村雅章ゼミと総合政策学部の坂田隆文ゼミが、ナゴヤドームの集客に結びつく商品企画を考え、7月16日、名古屋キャンパスで中日ドラゴンズ球団関係者らにプレゼンテーションをした。

新商品を提案するゼミ生
2010016_1.jpg
2010016_2.jpg
2010016_3.jpg

  両ゼミが学生の視点でファン拡大につながる提案を希望する球団側から依頼を受け、社会で役立つ問題把握・解決能力やプレゼンテーション能力など、総合的な能力を身に付ける機会として、講義の一環で取り組んでいる。
  両ゼミの2、3年生23人が、学年混成の7チームに分かれ、約2ヶ月にわたり球場でのアンケートや来場者の動向を分析し、新商品のコンセプトやデザイン、販売方法などを考案した。普段接することの少ない異なる学部のゼミが共同で新商品企画に取り組むことにより、非常に高い緊張感のもとで作業が進められた。
  プレゼンテーションでは、7チームがそれぞれ検討している新しいタイプの応援グッズなどを説明した。球団関係者からは「我々では気付けない視点からの提案だった」「真剣に取り組んでいる姿勢が評価できる」といった高い評価を得た。両ゼミでは、今後さらに改善を進め、再びプレゼンテーションを行う予定にしている。

  本学におけるドラゴンズの関係の成果としては、現代社会学部生が社会調査「ドラゴンズ・プロジェクト」で「女性専用シート」を提案、採用されている。



■ドラゴンズ・プロジェクトでの発表を通して

●総合政策学部総合政策学科2年 二宮 和結子さん
  私たちは、球団関係者の前で行うプレゼンテーションは2回目であり、今回は前回に比べ、お越しになった関係者の方の人数が3倍にもなっていた。
  このことから、私たち学生の企画立案に対する期待をひしひしと感じた。その緊張感の中プレゼンテーションを行ったことは、とても良い経験となった。更に、プレゼンテーションが終わってすぐに球団関係者の方々からアドバイスが頂けたことで、私たち学生の企画が現場のプロの方々を巻き込み始めているということを直に感じられ、身の引き締まる思いがした。
  私たち「学生の企画」がたくさんの人を動かしているのである。もちろん、プロの皆さんに求められる水準を満たすことができなければ、商品化などできないという現実もある。だからこそ、学生が学生の常識を越え、プロの皆さんの要求水準を満たすよう努力し続けなければならない。このような貴重な場があることで、学生のうちから社会人の感覚というものを学べている。それを理解した上で、今後もドラゴンズプロジェクトに注力して企画を進めていきたい。

●経営学部経営学科3年 木下孝一さん
  私はドラゴンズプロジェクトを通して「3つの力」を学ぶことができた。
  まず1つ目の力は、「共に考える力」である。今回、1つの企画を完成させるために、チームメンバーでとことん話し合う必要があった。その過程でお互いに批判したり、ほめあったりすることをバランスよく展開することで企画も充実したものとすることができた。
  2つ目は、「物事を見る力」である。最初の頃は「私達から見ると」という発想が多かったが、発表や会合を重ねるごとに、「他の学生から見て」や「発想の根拠は何か」など、一歩踏み込んで考える癖がついた。
  3つ目は「発表する力」である。普段、ゼミ活動においてゼミの仲間に対してプレゼンテーションを行う機会はある。しかし、仕事として企画を行う企業の方々の前でプレゼンをする機会はなかったため、最初は雰囲気も異なり圧倒された。プロジェクトが進むにつれて、プレゼンテーションのコツも徐々につかむことができ、社会に出る前の貴重な体験となった。

2010/07/20

  • 記事を共有