文学部日本文学科の新入生オリエンテーション
文学縁の地「石山寺・園城寺・義仲寺」をめぐる

  「文学の勉強をする=本を読む」ではなく、作品に縁のある地を訪れ、自らの感性や体全てを使って文学を感じることも大切だ。そこで文学部国文学科では毎年4月、新入生を対象に文学作品縁の地を見聞するオリエンテーションを実施している。今年は石山寺・園城寺・義仲寺をめぐった。

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  大学院生がスタッフだった例年とは違い、今年は文学部4年生がスタッフとして活躍。しおりも大幅に変えた。先生自身の言葉が書かれた自己紹介やそれぞれの寺の解説などを載せ、1年生にわかりやすく使いやすいしおりにした。
  当日は天候にも恵まれ、様々な歴史や作品の舞台となった寺を間近に見ることができた。石山寺は花寺とも呼ばれる通り桜やツツジをはじめ四季折々の花が植えられている。源氏物語など平安時代の作品に多く登場する。園城寺は俗に三井寺と言われ、天台宗寺門派の総本山である。山門派の比叡山延暦寺と対立し何度も焼失している。武蔵坊弁慶が引き上げたといわれる梵鐘があることで有名。義仲寺は石山寺や園城寺とは対照的にとても小さな寺院である。名前の通り源義仲に縁のある寺院で敷地内に義仲の墓や巴塚がある。また、松尾芭蕉も愛した地であり芭蕉の墓や句碑もある。

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  石山寺も園城寺も土地が広く階段が多いため1年生も大変だったと思うが、自然の中で癒されたり、文学を学ぶには体力も大切ということを理解してくれたと思う。今回のオリエンテーションでは自然や文学縁の地に触れるだけでなく、友達を作り、先生と多く話すいい機会になっただろう。
  今年の1年生は活発で行動的だと感じた。オリエンテーションをきっかけに、4年間の大学生活でたくさんの友達を作り、学業に活発に取り組んでほしい。

(オリエンテーションスタッフ・文学部日本文学科4年 後藤真由美)

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2009/04/28

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